ぶっ飛んだ設定のヒューマンドラマ「刺さった男」
今回は「刺さった男」を紹介しよう。
後頭部に鉄筋が刺さり、身動きが取れなくなってしまった男が主役の映画である。
刺さった男
どんな映画かは、この予告編をみていただくと非常に分かりやすい。
あ……頭に……鉄筋が刺さっているうううううううううう!映画『刺さった男』予告編
いかにも「ワンアイデア」でつくられた作品っぽい感じだが、先に言っておこう、この作品は非常に考えさせられる映画である。
生きる価値とは何か?
「刺さる男」は前半はライトな感じだが、次第にシリアスな展開になっていく。全編を通してみると、なんともいえない重さが漂う作品だ。
人はいざというとき、人間性や価値観が露わになる。後半の問いかけは実に深い。
コメディではないので注意
この映画、設定自体はコメディっぽいところもあるが、作品全体としてはシリアス寄りだ。
重くなりがちなヒューマンドラマを、設定を変えることによって見やすくした―そんなタイプの作品だ。
なので、実際にみてみると、パッケージやあらすじから受ける印象とはずいぶん違った感想になると思う。ワタクシ的には、十分「あり」な作品だ。