「ゾンビーワールドへようこそ」を見た。
「ゾンビーワールドへようこそ」を見た。
こりゃあ、すごい。この作品を作った人は間違いなく天才だ。
ゾンビーワールドへようこそ
なんともひどい邦題やら予告編やらで、見るからに駄作臭が漂っている作品だが、これは本物だ。
テンポ、演出、カメラワーク、ぶっ飛び具合、そしてゾンビ映画に必要なものがすべて揃っている。ここまで見事にまとめられた作品をワタクシは見たことがない。
残念な予告編
それにしてもだ。この作品、予告編がとてつもなく残念である。日本の予告編作りは、いったんコメディと決めつけてしまうと、「こんなおバカなやつらが」的な作り方をするんだよな。
この作品のキモは「ちゃんとホラーをしている」というところだ。きちんと恐怖とパニックを描いたところに、笑える要素が散りばめられているのだ。断じてコントみたいな作品ではないのである。
すさまじいセンス
正直、ゾンビものはもう頭打ちかと思っていたが、本当に甘かった。これだけ面白い作品を作られたら、もう脱帽である。
1つ1つの要素に関しては、決して目新しいものではない。むしろ、定番でもあるのだが、料理の仕方が本当にうまい。よくこれだけの要素をまとめあげたなあと、天才っぷりを感じるのである。
欲しい要素がすべて入っている
この作品、ゾンビものに欲しい要素がすべて入っている。
ゾンビのバリエーションも豊富で、歩くゾンビ、走るゾンビ、ねこゾンビなど、素晴らしい世界観が展開される。もちろん、死に方のバリエーションも尋常ではない。
白のタンクトップのおねえちゃんもかっこいいぞ。めまぐるしく変わるゾンビと人間の攻防はスリル満点だ。
また、伏線の張り方や回収の方が信じられないぐらいにうまい。ここまで見事な作品はそうないのではないだろうか。
宣伝や売り方でいろいろと損をしている作品だが、ワタクシにとっては100点の作品である。