サラ・スヌークは素晴らしい。ジェサベル、プリデスティネーションより。
パッケージを見て、いいのか悪いのか判断がつきにい映画というものがある。
ジェサベル
最近、見るか見まいかで一番迷った映画だ。パッケージだけ見ると、作りこまれている感じもするが、ホラー映画好きなら誰もが味わったことがあるだろう。いわゆるパッケージ詐欺だ。
なんとかセレクト社とかアルバなんとか社に多く、ひどいものに当たると「二度とホラーなんか見るか!」という思いになるが、この両社はたまにものすごい傑作を出してくることがある。パッケージのノリは駄作も傑作もまったく同じノリなので、非常に判断が難しい。
ホラーやサスペンスの場合、この両社に限らずこういったことは多い。明らかにダメダメなパッケージなら判断もしやすいが、CGを駆使して作ったようなデザインだと本当に難しい。
このジェサベルも「作りました感」満載のパッケージだ。かっこよくも見えるが、チープにも見える。ワタクシの場合は基本的に前情報は入れずに映画を探すので、こういう作品は賭けである。
サラ・スヌーク
で、実際に見てみると、インパクトも展開もよくかなり面白い映画だった。主人公ジェシー(サラ・スヌーク)が非常によく、それも映画の出来をよく見せている理由でもあると思う。
ややたくましいルックスではあるが、表情にもたたずまいにも不思議な魅力があり、非常に引き込まれる演技をする。逆に言えば、この作品のつくりは主役がこけると全体が一気にダメになるようなつくりなので、サラ・スヌークあってこその完成度ともいえるかもしれない。
めちゃくちゃ怖い映画というよりも、ちょっと不気味だけど謎があって面白いという映画だ。
プリデスティネーション
サラ・スヌークに興味を持った人は、プリデスティネーションも絶対に見てほしい。
パッケージの表だけを見ると、イーサン・ホークONLYの映画っぽくも見えるが、サラ・スヌークなしには語れない映画である。パッケージだけで見れば、これもちょっと当たりかはずれかが読みにくい作品ともいえるかもしれない。イーサン・ホークでなければ、かなりヤバいデザインである。
この流れで紹介していいのかやや迷う部分もあるが、サラ・スヌークの表情やたたずまい、そして圧巻の演技力が堪能できる映画だ。
予告編を見て分かるとおり、SF的な要素のある映画だ。アクションっぽいシーンが多くピックアップされているが、実際は一部のシーンであって、この作品の見どころは他にももっとある。
伏線の張り方もうまく、見終わった後に作品の構成を考えてみるのも楽しいし、考察するのも面白い作品だと思うので、映画をたのしみたい人にはオススメだ。サラ・スヌークの女優としてのポテンシャルが詰め込まれたような作品でもある。
パッケージだけでは判断がしづらいが、まちがいなくいい作品だ。