プライムビデオで「メイドインアビス」をみた
なんという面白さ!先が気になってラストまで一気にみてしまった。
メイドインアビス
アニメ版「メイドインアビス」は、つくしあきひと氏のマンガを原作にしたアニメ作品だ。
現在もWEBコミックガンマで連載中で、最新話のほかに何話かを無料で読むことができる。
人類最後の秘境と呼ばれる巨大な縦穴「アビス」を潜っていくわけだが、まさに冒険、まさにファンタジーという感じで、非常に面白い作品だ。
絵はかわいいが、実に骨太な物語
メイドインアビスは絵柄はかわいいが、実に骨太な内容だ。
特に「生と死」に関しては非常にシビアな世界観で、それが物語をより深みのあるものにしている。
生きるために命をいただくこと。
それは人間だけではなく、アビスで生きる生き物たちすべてに共通すること。
中にはえげつない描写もあり、「よくこの時代にアニメにできたなあ」と思わされる部分もある。
が、これこそが生きること、未知なる世界への冒険なのだと感じさせられる。
アニメ版は全13話。
原作の連載は続いているが、アニメ版はアニメ版でいいまとまりをみせている。
美術監督は増山修先生。
おお!と思う人も多いだろう。非常に美しい世界をたのしむことができる。
現在、Amazonのプライムビデオでは、全話をたのしむことができる。
大変に深みがあり、面白い作品だ。興味のある人はぜひみてほしい。
NEW GAME!!をみた
今回は最近見て面白かったアニメを書いてみよう。
NEW GAME!!
ゲーム会社を舞台にしたおもしろアニメ「NEW GAME!!」の第2期。
1期である「NEW GAME!」も素晴らしかったが、これもまた面白かった。
タイトルがまぎらわしいが、1期と2期の違いは「!」の数。1期は「!」が1つで、2期は「!」が2つで「!!」となる。
新キャラ加入
1期はみんな前向きまっすぐなところがよかったが、2期は新キャラの加入でやや雰囲気が変わる。
どっちも癖があるキャラなので、少々好みが分かれるかもしれない。
2期では、1期のキャラたちが大きく成長していく。
この作品の面白いところは、主人公・青葉だけの成長物語ではないところだろう。
青葉が成長すれば、まわりもやっぱり成長していて、キャラクターの位置づけがあまり変わらないのが面白いところだ。
先輩は先輩のままで、青葉は青葉のままで成長していくので、どのキャラが好きでもたのしめるのがいい。
コウさん
1期の感想で、NEW GAME!は「青葉の成長物語でもあり、八神コウの物語でもある」と書いた覚えがある。
2期を見終わった時も同じことを思ったのだが、もしかしたらこれは「八神コウの物語そのもの」だったのではないかとも思った。
もちろん、物語は主役である青葉を中心にすすんでいくのだが、1期・2期通して実はもっともドラマがあったのがコウさんだった気がする。
いずれにせよ、コウさんのファンにとって2期は、非常に考えさせられる内容だった。
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涙なくしては読めないホラー 日野日出志「恐怖・地獄少女」
Kindleのラインナップを見ていたら、日野日出志先生の作品があった。
そう、先日のブヨにかまれた記事で紹介した画像である。
そこではブヨにやられたボコボコになってしまった手を、地獄少女の姿にたとえたのだが、実はこの作品、大変な傑作マンガである。
恐怖・地獄少女
「恐怖・地獄少女」は1982年に単行本で発売された作品で、ジャンルとしてはホラーになる。
これが主役の少女だ。キーキーと鳴く。
最近は女の子が主役のマンガが多いが、こんな女の子が主役の作品はそうはないだろう。
全身から悪臭を放っており、そばにいるものがみんな逃げてしまう。食事をしないと体が腐り落ちてしまう。
・・・そんな少女だが、もともとは人間である。
そう、「怪奇・地獄少女」は、悲しき運命のもとに生まれた、せつない少女の物語なのである。
心に突き刺さる人間ドラマ
ワタクシはこの作品を読み終わった後、しばらく考え込んでしまった。
人間とは何か、生きるとは何か、そして、少女にとって何が幸せだったのだろうかと。
少女の姿は大変に強烈だが、この絵柄でなければ、これほどまでのせつなさは出せなかったのではと思う。
ぜひ多くの人に読んでほしい作品だ。
まとめ
紙の本では入手が難しかったものも、気軽に読めるのは大きなメリットだ。
Kindle Unlimitedなら、日野日出志先生の作品が読み放題なのも嬉しいところだ。
これはすごいwww 犬木加奈子「不思議のたたりちゃん」
Kindle本のラインナップをみていたら、「おお!」という本をみつけた。
「不思議のたたりちゃん」である。
ホラーの大御所・犬木加奈子先生による怖~いマンガである。
えげつなさすぎて、読んでいて失神しそうになったwww
不思議のたたりちゃん
「不思議のたたりちゃん」は、1990年台に講談社「少女フレンド」で連載されていた作品だ。
主人公は、神野多々里(かみのたたり)。
これが「たたりちゃん」だ。こんな表情をしているが、大変に内気な少女だ。
ことあるごとにいじめの標的になってしまうたたりちゃん、仕返しはそう、たたりである。
敵にまわしたらヤバすぎなたたりちゃん
ここで言っておこう。この作品、描写がかなり強烈だ。
いじめに対して不思議な力で仕返しする作品に、藤子不二夫A先生の「魔太郎がくる!!」がある。
「不思議のたたりちゃん」も基本パターンは、魔太郎と同じく「いじめられる→不思議な力で仕返し」なのだが、たたりちゃんは作品全体がずいぶんとねちっこく陰鬱だ。
たたりの力で、相手を完膚なきまでに叩きのめすのだが、とにかくどれも後味がめちゃくちゃに悪い。
ことごとくイヤ~なツボをついてくる、まさにホラーなのである。
ただ、この作品、誰にでもすすめられるかといったら、決してそうではない。
特に、いじめのシーンはかなりえげつなく、眉をひそめる人もいるだろう。
ホラーとして非常にパンチが効いている作品ではあるが、創作を創作としてたのしめる人向けの作品といえるだろう。
妙な中毒性がある
そんなたたりちゃんだが、妙に続きが気になる中毒性がある。
これは犬木加代子先生の作品全般にいえることだが、気持ち悪いしえげつないけど、でも読んじゃうのである。
この作品も強烈だ。
表紙からしてヤバさ満点だが、これもまた妙な中毒性があり、いったん読み始めるとやめられなくなってしまうところがある。
こうした作品も、電子書籍ならこっそり読むことができる。
Kindle Unlimitedなら、犬木加奈子先生の作品も読み放題だ。
プロの草野球選手(笑)によるエッセイマンガ「BAT DAYS」
今日は、プロの草野球選手によるエッセイマンガを紹介しよう。
プロ野球ではなく、「草野球」のプロ選手のエッセイだ。
これ、めちゃくちゃ面白いですよ!
草野球で生活する男
草野球とは、趣味でする野球のことをいう。
「BAT DAYS」は、その草野球でゼニを稼ぎ、生き抜いてきた男のエッセイである。
作者は、徳光康之先生。
そう、先日このブログで紹介した「マンガ家」だ。
・・・が、「BAT DAYS」の第1章では、肩書きが「元マンガ家」になっている。
本業はそう、「草野球」である(笑)。
草野球でどうやって食べていくのか
この作品を読んで驚かされるのは、まごうことなくプロの草野球選手であるということである。
6チームをかけもちし、年間100試合以上に出場。
ホームランや打点をあげてビール券や商品券をゲットし、試合後にはオーナー主催の打ち上げでタダ酒、タダメシをいただく。
試合中はベンチにあるおつまみを食し、ゲットしたビール券や商品券の類は金券ショップに売れば現金になる。
草野球で食べていく―まさに草野球だからこそのプロ生活である。
川原正敏先生の描き下ろしマンガも読める
BAT DAYSには、なんと川原正敏先生の描き下ろしマンガも掲載されている。
川原正敏先生といえば、「修羅の門」シリーズでご存知の方も多いだろう。
BAT DAYSの中では、エッセイマンガ(貴重!)を描いており、帯やあとがきも書いている。
プロの草野球選手は、もともと川原正敏先生の草野球チームに所属していた縁からである。
まとめ
「BAT DAYS」は、なかなか知ることのできない草野球の世界を見ることができ、非常に面白い作品だ。
徳光康之先生の作品は、現在、多数の作品が電子書籍化されている。
Kindle Unlimitedなら読み放題なのもうれしいところだ。
ヒクソンと対峙する鬼藪宙道!そして前田日明が!
先日はぶっとんだ野球マンガ「メガトン球団」を紹介したが、今回は作者の徳光康之先生について書いてみよう。
徳光康之先生はツボにはまった人にはたまらない作品を描いているが、代表作といえばやはりこれだろう。
最狂 超プロレスファン烈伝
1990年代のプロレスを体感した人にはたまらない作品だろう。
プロレスファンの思いをここまで描ききった作品をワタクシは知らない。
2015年からは、電子書籍で復活。5.2巻では、ヒクソンと鬼藪宙道がついにクロスする。
並行世界ではあるが、ヒクソンと前田日明が対峙するシーンは、心が震えたよ。
電子書籍版では1巻~読むことができるので、興味がある人はぜひ読んでほしい。
いきなりバックドロップ犬
かつての少年マガジンの読者の方にとっては、こちらのほうが記憶に残っているかもしれない。
いきなりバックドロップ犬である。
徳光康之先生のデビュー作で、いきなりバックドロップをする犬が主役のマンガである。
今読むとさすがに時代を感じさせる部分があるが、今見ても実にいいバックドロップをしている。
妹ガンダム
ジオン空手の継承者である妹が主人公のマンガ。
Kindleの内容紹介から抜粋してみよう。
「ジオン好きですか?」秋葉原で、そう尋ねる少女・ジオン空手二代目継承者「月蔵奈打(つきぐら・なだ)」は自分より強いジオン好き男を探し出すために勝負を挑む!来るべき宇宙世紀にガンダムを倒す子孫・一子相伝のジオン空手継承者を残すために!
・・・なんだか頭が破裂しそうな世界観であるが、いったん読み始めると、妙にあとをひく面白さがある。
ガンダムごっこをしていたら、リアルにドムの攻撃を繰り出せるようになった少女と対決するとか、なんだかいろいろとすさまじいマンガである。
まとめ
今回紹介した徳光康之先生の作品はいずれも電子書籍化されていて、Kindleでたのしむことができる。
Kindle Unlimitedなら読み放題だ。「妹ガンダム」のようなユニークな作品も気軽に読めるのは非常に大きい。
虎がボクを食うのに夢中の間にストライクをかせいでください 「メガトン球団」
Kindle Unlimitedのラインナップを見ていたら、これは!という作品があった。
その名も メガトン球団 である。
この表紙の画像でピンと来た人もいるだろう。そう、かの名作マンガ「アストロ球団」のオマージュである。
ピッチャーが気合を入れすぎて血管が切れて死亡
この作品、冒頭からすさまじい。
日本一まであとツーアウト。ピッチャーが気合を入れすぎて血管が切れて死亡してしまうのである。
死亡するのは、アストロ球団の主役・宇野球一のパロディキャラ、「右脳棒一」である。
ちなみにこれがパロディ元の宇野球一である。
メガトン球団では、死んでしまった棒一をマウンドに埋葬し、残り8人で試合を続行する。
まさに血涙ふりしぼる展開から物語がはじまっていく。
虎がボクを食うのに夢中の間にストライクをかせいでください
なりふり構わずに勝利に向かっていくのも、アストロ球団イズムだ。
相手球団は、代打の切り札に虎を送り込む。バッターでもなんでもない、野生の虎である。
「虎がキャッチャーに襲い掛かる→動揺したピッチャーがボークをとられる」というまわりくどい作戦なのだが、襲われているキャッチャーのセリフが実に美しい。
投げてッ 投げてください 棒八さん
虎がボクを食うのに夢中の間にストライクをかせいでください
まさに、アストロ球団の一試合完全燃焼のスピリッツを受け継いだ作品なのである。
まとめ
メガトン球団は、Kindle Unlimitedなら読み放題で読むことができる。
こうしたユニークな作品を気軽に読めるのも大きな魅力だ。