涙なくしては読めないホラー 日野日出志「恐怖・地獄少女」
Kindleのラインナップを見ていたら、日野日出志先生の作品があった。
そう、先日のブヨにかまれた記事で紹介した画像である。
そこではブヨにやられたボコボコになってしまった手を、地獄少女の姿にたとえたのだが、実はこの作品、大変な傑作マンガである。
恐怖・地獄少女
「恐怖・地獄少女」は1982年に単行本で発売された作品で、ジャンルとしてはホラーになる。
これが主役の少女だ。キーキーと鳴く。
最近は女の子が主役のマンガが多いが、こんな女の子が主役の作品はそうはないだろう。
全身から悪臭を放っており、そばにいるものがみんな逃げてしまう。食事をしないと体が腐り落ちてしまう。
・・・そんな少女だが、もともとは人間である。
そう、「怪奇・地獄少女」は、悲しき運命のもとに生まれた、せつない少女の物語なのである。
心に突き刺さる人間ドラマ
ワタクシはこの作品を読み終わった後、しばらく考え込んでしまった。
人間とは何か、生きるとは何か、そして、少女にとって何が幸せだったのだろうかと。
少女の姿は大変に強烈だが、この絵柄でなければ、これほどまでのせつなさは出せなかったのではと思う。
ぜひ多くの人に読んでほしい作品だ。
まとめ
紙の本では入手が難しかったものも、気軽に読めるのは大きなメリットだ。
Kindle Unlimitedなら、日野日出志先生の作品が読み放題なのも嬉しいところだ。