たい焼きを自作するのもおもしろそうだ
ふと「たい焼き」を食べたくなることがある。
以前、このブログで「東京のたい焼き ほぼ百匹手帖」という本を紹介したが、ワタクシはもともとたい焼きが大好きである。
この本のように「毎日、毎週」というわけにはいかないが、大好きな食べ物である。
たい焼きの気分
ワタクシの住んでいる地域には、「たい焼き」を焼いて売っているところがほとんどない。なので「食べたい」と思ったら、ほぼ冷凍食品になる。
よくお世話になっているのが、ニチレイのたい焼きだ。あたため方の加減が難しいが、たい焼きを食べているという気分は存分に味わえる。
ただ、このタイプの冷凍食品は、大判焼きもそうだがサイズが少し小さめだ。1匹食べた後、ほんの少し寂しさが残る。
そこで「自分で作ったらどうだろうか」と思い調べてみると、あるではないか、面白そうなアイテムが。
たい焼きのプレートである。生地はホットケーキミックスなどでできるらしい。これで焼いたら、ちょっとした職人のような気分になれそうである。
さらに調べてみると、こんなアイテムもあった。
こちらは、ホットサンド用とたい焼き用のプレートがついている。そう、たい焼きを作らない時でもホットサンドプレートとして使えるのである。
職人気分にはなれないが、手軽そうなのは大きなアドバンテージだ。
こちらはたい焼き専用の「たい焼きメーカー」だ。なんともいい写真ではないか。実にふっくら、まるまるとしておいしそうである。
いろいろと調べてみると、この類のものは「欲張らない」のがコツだそうだ。生地もあずきも入れすぎるとあふれてしまい、悲惨なことになる。
いずれにしても「自分でたい焼きができる」というのは夢が広がる。
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「エスター」を観た
「エスター」を観た。2度目の鑑賞である。
エスター
2度目の鑑賞なので、展開もクライマックスも知っているわけだが、あらためてみても、よくできた作品だと思う。
出だしの5~10分ほどはちょっとどうかと思うが、全体の雰囲気づくり、テンポのよさ、構成の見事さなど、どれも本当に素晴らしい。
これは海外版のトレーラーだが、なんという不気味さ、なんという空気感である。
ホラー映画やサスペンス映画の場合、ワタクシは日本版の予告ではなく、海外版のものをよくみる。
「日本向け」の改変(ミスリードを含む)もされていないし、日本語に引っ張られずに、作品の雰囲気を味わえるように思うからだ。
「何かが起こる前」
「怖い映画」は例外なく、「何かが起こる前」の雰囲気作りがうまい。エスターはこの点も抜群だ。
もちろん、その起こる「何か」も重要だが、そこに至るまでの過程がうまくできていると、たとえ「起こること」がたいしたことのない場合でも、存分に怖くなる。
まあ、ワタクシは観る側なので、好き勝手に言えるが、作る側は相当に大変だと思う。
さんざん引っぱっておいて「出てきたのがこれかよ!」みたいになってしまうこともあるしなあ。
次回につづく
「逃げる側」が怖さをひきたてる「モーテル」
「モーテル」を観た。この映画、こわっ!
モーテル
「モーテル」は2007年の作品だ。ジャンルとしては、サイコホラーになるだろうか。
見知らぬ町で車が故障、やむをえず泊まることにしたモーテルが実は・・・という物語である。
ストーリー展開は王道中の王道だが、この作品、かなり怖い。残虐な怖さではなく、精神的にじわじわとくる怖さが抜群なのだ。
これは海外版のトレーラーなのだが、字幕なしでもその雰囲気は伝わると思う。いいですよ、これ!
「逃げる側」が怖さをひきたてる
この作品の面白いところは、逃げる側の描写が秀逸で、それによって敵の怖さが何倍にも膨れ上がっているところだろう。
鑑賞後に振り返ってみると、敵の攻撃シーンがほとんどないことに驚く。具体的にどのぐらいの強さなのかもよく分からないし、見た目も普通だ。
だが、すごく怖いのだ。
ホラーは受け手(怖がる側)が重要なポイントだが、この映画はほぼそれだけで成り立っているといってもいいだろう。低予算映画だが、素晴らしいつくりの映画だ。
派手さはないが、安心してみられる作品だ(ホラーで安心というのも変な話だが)。
極上のB級テイストがここに!「スパイダーパニック」
「スパイダーパニック」を観た。こりゃあいいっすよ!
スパイダーパニックは、バカバカしくも、実に面白い映画だ。ドキドキできて、能天気にキャーキャー騒げる「これぞパニック映画!」というつくりである。
スパイダーパニック!
パッケージをみて分かるとおり、B級テイストがぷんぷんと漂っている。サントラのジャケットもまた素晴らしい。
まさにB級である。顔が少し笑っているようにみえるのもいい。
スパイダーパニックは、昔のパニック映画のオマージュ的作品だ。ストーリーの展開も人物たちの行動も「昔のパニック映画ならそうするよね!」というものになっている。
巨大なクモの大群に襲われたらどうするか。そう、答えは「みんな逃げて!ショッピングモールに逃げて!」である。
つくりこまれた1作
B級テイストが漂いまくっている本作だが、実によく作りこまれている。映像をみると、意図してB級っぽく仕上げていることがわかるはずだ。
上のトレーラーでは一部しか取り上げられていないが、本編をみると、光と影の使い方が絶妙で驚く部分も多い。いいですよ、これ!
巨大化するクモたち
スパイダーパニックは巨大化したクモたちが町を襲うというストーリーだ。クモたちはCGでつくられているのだが、この加減が実にいい。
動きは相当計算してつくりこまれているのに、昔の特撮映画っぽくみえるように撮られているのだ。
だから、パッと見はチープになのに「すげえ!」と思わされるシーンが多い。チープとゴージャスの狭間を行き来するこの計算っぷり、こりゃあすごい。
バイクとクモのデッドヒート
な、何を言っているのかわからねえと思うが、この映画、バイクとクモがデッドヒートを繰り広げるんだぜ。
わけがわからないが、これがまたド迫力なんだ。
ちなみに、町を襲う巨大グモの大群だが、声がとてもかわいい。やられるととてもかわいい声をだすぞ。
こりゃすげえや!「スクール・オブ・ロック(2003)」
「スクール・オブ・ロック(2003)」を観た。こりゃあ素晴らしい。最高だ!
スクール・オブ・ロック
スクール・オブ・ロックというと、平日夜に放送しているラジオ番組を思い浮かべる人もいると思うが、こちらは2003年の外国映画だ。
ラジオのほうは「SCHOOL OF LOCK」だが、こちらはSchool of Rock、ロックンロールのRockである。
スクールオブロック School Of Rock 2003
主役は、売れないギタリスト・デューイ。
ロックへの思いは非常に熱いが、いつもから回りしている。バンドからも追い出され、家賃の支払いも大ピンチ。
そんな彼が出会ったのは、代用教員としてもぐりこんだ学校の子供たちだった―と、あらすじだけをみると、王道中の王道であるが、これがすさまじく面白いのだ。
これぞロックンロール!
この作品、コメディタッチではあるが、根底に流れるのはまさしくロックンロールの魂だ。
・・・なんてことを言うワタクシは、ロックにはちっとも詳しくはないのだが、この作品は思いっきり心を揺さぶられるのだ。
ロックの歴史を彩った名曲の数々がいたるところで登場する。それらの曲は、たとえ知識がなくても、誰が歌っているのか知らなくても、グッとくる。
ロックと出会うことで成長していく子供たちの姿、そして何よりも主役のデューイ自身が変わっていく姿、めちゃくちゃにしびれる作品である。
演奏はすべて本物!
スクール・オブ・ロックでは、様々なバンドが登場する。デューイや子供たちも演奏するのだが、全員が本当に演奏しているのだ。
これがまたすさまじいレベルなのだ。っていうか、マジ天才!としか思えない演奏をみせてくれる。
そんな彼らのステージでの演奏シーンは鳥肌モノである。そして泣ける。
笑えて、泣ける。本当に素晴らしい作品だ。
キャラでひかないで
大変におすすめの作品なのだが、主役のデューイ(ジャック・ブラック)は、かなり濃くて暑苦しいキャラだ。
好き嫌いがかなり分かれそうな役作りで、「うっ」と思う人もいるかもしれない。
だが、この作品はそこも1つの狙いのように思う。たとえ「キモッ」と思っても、ぜひ見続けてほしい。
話がすすんでいくうちに、このキャラでなければ成り立たなかった物語だということがきっと分かってくるはずだ。
コメディタッチなので、軽いスタンスで見られるのもいい。オススメの作品だ。
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加藤周一「読書術」を読んでいる
加藤周一「読書術」を読んでいる。
こりゃあ、すばらしい本だなあ。
加藤周一「読書術」
本の読み方について1冊まるごと語っている本だが、読書系の本でここまで深いものはなかなかないのでは。本当にすごい。
読書の本質、本を読むということを、まっとうに語っている。読みやすい文体ながら、にじみ出る深み。もとは1962年発刊ということだが、読み継がれているのも納得の1冊だ。
1962年発行当初はこんなデザインだった。
カッパブックスである。
カッパブックスのレーベルは2005年で終了しているが、わかりやすくていいデザインだよな。
「読書術」は時代をほとんど感じさせることのない文体だ。今読むと、この本で予想された通りの現代になっていることに驚く。
どの項目も本当に面白い。よい師に教わるような感覚でたのしめる1冊だ。
読書本
読書本といえば、ベクトルはだいぶ違うが、これも読んだことがある。
タイトルにある「読書の技法」に関しては、合う人と合わない人がいるだろうが、「ノートの使い方」は抜群に面白かった。
読むと、100ページのノートが買いたくなる1冊だ。
ヘッセの読書術
今、読んでみたいと思っているのは「ヘッセの読書術 」だ。
車輪の下の「ヘルマン・ヘッセ」の本である。小説とはまたひと味違った面白さがありそうな1冊だ。
ひと味違った面白さがあるといえば、読書の本ではないが、この本も相当に面白い。
スティーヴン・キングの小説作法本だ。ハウツー本というよりも、これはキングの作品と言っていいだろう。1つの読み物として相当な面白さだ。興味のある人はぜひ読んでほしい。
「バトルフロント」を見た。
「バトルフロント」を見た。
ジェイソン・ステイサム主演、シルヴェスター・スタローン脚本のド迫力映画だ。
パッケージでは大変キラーな顔になっているジェイソン・ステイサムだが、家族愛がテーマの映画である。バトルと同じぐらいに、ハートウォーミングなシーンも多いぞ。
バトルフロント
ジェイソン・ステイサムの主演作品としては、地味なほうかもしれないが、これはかなりの良作ではないだろうか。
日常シーンから何気ないシーンまで、とにかく丁寧に作られている。映像から伝わってくる空気感も抜群で、これこそ映画だという気持ちにさせてくれる。光と影の使い方が本当に美しい。
おそらく見せ方もあるのだろうが、この作品、静から動への切り替えが抜群にいい。アクションにも演出にも、気持ちいいぐらいにキレがある。
スタローン脚本
この作品、シルヴェスター・スタローンが脚本である。
スタローンというと俳優のイメージが強いと思うが、出世作となった「ロッキー」もスタローン自身の脚本だ。
ロッキーは今見てもすばらしいですなあ。
そのほかにもランボーシリーズの脚本にも関わっているし、エクスペンダブルズもそうだ。
クリフハンガーの脚本もマイケル・フランスとともに手がけている。
そう、秀作ぞろいなのだ。
こういう話をしていると、1度見た作品でもまた見たくなってくるのも映画の面白いところだ。