「逃げる側」が怖さをひきたてる「モーテル」
「モーテル」を観た。この映画、こわっ!
モーテル
「モーテル」は2007年の作品だ。ジャンルとしては、サイコホラーになるだろうか。
見知らぬ町で車が故障、やむをえず泊まることにしたモーテルが実は・・・という物語である。
ストーリー展開は王道中の王道だが、この作品、かなり怖い。残虐な怖さではなく、精神的にじわじわとくる怖さが抜群なのだ。
これは海外版のトレーラーなのだが、字幕なしでもその雰囲気は伝わると思う。いいですよ、これ!
「逃げる側」が怖さをひきたてる
この作品の面白いところは、逃げる側の描写が秀逸で、それによって敵の怖さが何倍にも膨れ上がっているところだろう。
鑑賞後に振り返ってみると、敵の攻撃シーンがほとんどないことに驚く。具体的にどのぐらいの強さなのかもよく分からないし、見た目も普通だ。
だが、すごく怖いのだ。
ホラーは受け手(怖がる側)が重要なポイントだが、この映画はほぼそれだけで成り立っているといってもいいだろう。低予算映画だが、素晴らしいつくりの映画だ。
派手さはないが、安心してみられる作品だ(ホラーで安心というのも変な話だが)。