ちばあきお「キャプテン」に感動
先日、プライムビデオで何気なく「キャプテン」を見始めたら止まらなくなった。
画像はコミックの表紙だが、プライムビデオだとアニメ版をみることができる。
タイトルだけは知っていたのだが、今回初めて見てみて、あまりの面白さに驚いた。
キャプテン
「キャプテン」は、ちばあきお氏による野球漫画だ。漫画としては1970年代に少年ジャンプで連載され、1980年代にアニメ版が放映されている。
ちなみに、作者のちばあきお氏は「あしたのジョー」で有名なちばてつや氏の弟である。
「キャプテン」は主人公が固定ではなく、代々のキャプテンを中心に話がすすんでいく。文字通り「キャプテン」の物語、というわけだ。
中学の野球部が舞台なので、夏の大会が終わると、3年生が抜けて代が変わる。レギュラーや主要メンバーが抜け、新キャプテンによるチーム作りを軸に物語が展開していく。
マンガとしては1970年代、アニメとしては1980年代の作品ということもあり、今見ると古さを感じさせる部分もあるが、それを吹き飛ばすだけの面白さがこの作品にはある。
この作品には、魔球や必殺技の類は一切ない。そこにあるのは努力と練習、根性だけだ。
全員がボロボロになって野球に取り組む姿は、たまらなく感動的だ。スポーツものとしての面白さはもちろんだが、この作品には人間のドラマがある。
復讐の女神、アクロイド殺し
アガサ・クリスティーにハマりまくりである。「カリブ海の秘密」を読み終え、次に読んだのはこれだ。
復讐の女神
「復讐の女神」である。ミス・マープルもので「カリブ海の秘密」の続編にあたる作品だ。
ストーリー的なつながりはなく単体でもたのしめると思うが、「カリブ海の秘密」を先に読んでおいたほうが間違いなくたのしめる。ラフィール氏の名キャラクターぶりが存分に味わえるはずだ。
さて、「復讐の女神」だが、実に面白い1冊だ。物語は「何かの依頼のようだが、それが何なのかさっぱりわからない」というところからはじまる。
その依頼が何かを探るところから謎解きがはじまる―という、めずらしいパターンの構成だ。
これがまた面白いのなんのって。なんとも素晴らしい作品である。
ただ、1つ残念なのが、翻訳に「?」と思わされる部分がいくつかあったこと。「カリブ海の秘密」の永井淳氏の訳が素晴らしかっただけに、非常にもったいないところである。
続いて読んだのはこちら。
アクロイド殺し
これは衝撃の1冊だった。非常に高度な構成だなあ。読み返してみると、きっちりキーが散りばめられているではないか。
本を読むということ
ワタクシは、ミステリも映画も「オチ」だけで評価するのは非常にもったいないことだと思っている。
どうも「ラストで驚かされる」「騙される」ことに目がいきすぎているんじゃないかと感じることがある。
そこへ至るまでの過程、構成はもっと評価されるべきではないかと思う。
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ABC殺人事件、カリブ海の秘密
先日の記事でも書いたが、このところアガサ・クリスティにハマっている。
「そして誰もいなくなった」「オリエント急行殺人事件」と読み、今回読み終わったのがこれだ。
ABC殺人事件
「ABC殺人事件」である。言わずと知れたアガサ・クリスティの代表作の1つだ。
こちらもずいぶん前に読んだ記憶があるが、あらためて読んでみると、実によくできたミステリだ。本当に素晴らしい。
謎解き自体も面白いが、人間それぞれの生き様がでていて面白い。大満足の1冊だ。
続いてこちらも読了した。
カリブ海の秘密
「カリブ海の秘密」、ミス・マープルものである。推理好きな老婦人が主役だが、これも抜群に面白い。
会話や人間観察から解決の糸口をつかんでいくのだが、これが実に見事で。一気読みしてしまう面白さがある。
ちなみに、早川書房のこの文庫シリーズは、表紙と背にポアロものは「ポアロ」、マープルものは「マープル」と書かれているので、探しやすいのもいいところだ。
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たい焼きを自作するのもおもしろそうだ
ふと「たい焼き」を食べたくなることがある。
以前、このブログで「東京のたい焼き ほぼ百匹手帖」という本を紹介したが、ワタクシはもともとたい焼きが大好きである。
この本のように「毎日、毎週」というわけにはいかないが、大好きな食べ物である。
たい焼きの気分
ワタクシの住んでいる地域には、「たい焼き」を焼いて売っているところがほとんどない。なので「食べたい」と思ったら、ほぼ冷凍食品になる。
よくお世話になっているのが、ニチレイのたい焼きだ。あたため方の加減が難しいが、たい焼きを食べているという気分は存分に味わえる。
ただ、このタイプの冷凍食品は、大判焼きもそうだがサイズが少し小さめだ。1匹食べた後、ほんの少し寂しさが残る。
そこで「自分で作ったらどうだろうか」と思い調べてみると、あるではないか、面白そうなアイテムが。
たい焼きのプレートである。生地はホットケーキミックスなどでできるらしい。これで焼いたら、ちょっとした職人のような気分になれそうである。
さらに調べてみると、こんなアイテムもあった。
こちらは、ホットサンド用とたい焼き用のプレートがついている。そう、たい焼きを作らない時でもホットサンドプレートとして使えるのである。
職人気分にはなれないが、手軽そうなのは大きなアドバンテージだ。
こちらはたい焼き専用の「たい焼きメーカー」だ。なんともいい写真ではないか。実にふっくら、まるまるとしておいしそうである。
いろいろと調べてみると、この類のものは「欲張らない」のがコツだそうだ。生地もあずきも入れすぎるとあふれてしまい、悲惨なことになる。
いずれにしても「自分でたい焼きができる」というのは夢が広がる。
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平松伸二「ブラックエンジェルズ」「リッキー台風」
このところ、電子書籍でマンガを読むのにハマっている。
最近読み始めたのはこれだ。
平松伸二先生の「ブラックエンジェルズ」だ。かなり昔の作品だが非常に面白い。
ブラックエンジェルズ
「ブラックエンジェルズ」は連載開始が1981年というから、今から30年以上も前の作品だ。だが、今見てもあまり古さを感じさせない。
警察の手から逃れている、あるいは法律では裁けない「悪人」たちを暗殺する人間たちの物語だ。
悪人たちを自転車のスポークで暗殺する。
だんだんと仲間が増えていく。みんな普通でないのが素晴らしい(特に右)。
リッキー台風
平松伸二先生といえば、「リッキー台風」も好きな作品だ。
こちらは「ブラックエンジェルズ」よりも前に描かれた作品だが、これも実に面白い。プロレス漫画である。
ワタクシのお気に入りはテリー・ブロンコ(中央のキャラクター)だ。その名の通り、テキサスブロンコ「テリー・ファンク」をモチーフにしたキャラクターだ。
技はテリー・ファンク以外のものも使っていて、ディックマードックばりの予告ブレーンバスターは心が震える。
実在したプロレスラーも多く登場しており、どのレスラーも平松伸二先生のタッチで凛々しく描かれている。
ジャイアント馬場の掛け声が「アッポー」ではなく、「シュボボーッ」というのもかっこいい。
この作品を読むとわかるが、平松伸二先生の絵は、脚のラインが実に美しい。それが色気につながるのだろう。
「ナニワ金融道」全19巻を読んで
電子書籍で読み始めた「ナニワ金融道」だが、全19巻をついに読み終わった。
やはり面白い。まさに名作だ。
だが、全巻を通して読んでみると、気になる部分もいくつかあった。
後半の失速感
それまでが凄すぎたということもあるが、15巻以降はかなり失速している感がある。
前半は金融の世界だけでなく、人間のおろかさ―まさに踏み越えてしまった人々が描かれていたが、後半にいくにつれて「手口」ばかりにスポットが当たるようになってしまった印象だ。
某「トイチでっせえええ」漫画のオマージュキャラといわれる「銭田掏二朗」。皮肉ととらえるか、痛快ととらえるかは人それぞれだろう。
通して読んでみると「ここは連載中にテコ入れが入ったんだろうか」と感じさせる部分もある。ワタクシ的には、どうもこの「都沢(右側)」は青木雄二先生らしからぬキャラのような気がしてならない。
連載の後半はかなり苦しんだという話を聞いたことがあるが、17~19巻は物語自体も行き当たりばったりな部分もあったりと、どうもチグハグな印象だ。
読み手とは勝手なもの
こんなことを書いておいていうのもなんだが、読者というのは実にわがままなものだ。
ナニワ金融道のあとがきでも、青木雄二先生の著書でも書かれているように「限界まで描き切った」作品であることは間違いない。
いい作品であればあるほど、読者が求めるハードルはあがっていく。難しいものである。
brotherのプリンタ インク切れでも印刷できる・・・が
brotherのプリンタのインク(イエロー)がなくなった。
ワタクシが使っているbrotherのプリンタ「DCP J-963N」は、1色でもインクがなくなるとカラー印刷ができなくなる。
が、暫定措置として「モノクロ印刷」だけはできるようになっている。
カラーインクがなくなっても、モノクロ印刷は可能
brotherの公式ページをみると、次のように書かれている。
そう、制限はあるものの、約1か月はモノクロ印刷ができるのだ。
明日には新しいインクが届くのだが、とりあえず今日のところはモノクロ印刷で乗り切れそうだ。
だが、これで安心してしまったのがいけなかった。
つい余計なことを考えてしまったのだ。
一度でもインクをはずしたら、モノクロ印刷もできなくなる
なくなったインクをはずして、もう1回セットしたら、1枚ぐらいカラー印刷できないかな・・・そう思ったのが大きな間違いだった。
「イエローがまだ少しぐらい残っているのではないか」と期待したわけだが、これをした後はなんとモノクロ印刷すらできなくなってしまったのだ。
泣く泣く公式ページをみると、すぐ下にこう書いてあるではないか。
なんというマヌケ・・・。これによって、明日のインク到着まで印刷ができなくなってしまった。
少女マンガ的に言えば「私・・・バカだ・・・一人で舞い上がっちゃって・・・本当にバカだ・・・」という気分である。
梶原一騎先生風に言えば「こんなことで舞い上がっちゃうなんてバカ、バカッ!おれのバカモン!」である。
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