「ソハの地下水道」から「第三の男」。今回は地下水道つながりで。
「ソハの地下水道」を見た。
戦争を題材とした映画はあまり見ないワタクシだが、「ソハの地下水道」は以前から気になっていた。そんなわけで見てみたのだが、これはいろいろと考えさせられる作品だ。先に言っておくと、映画としての出来は大変にいい。非常に繊細でよく作りこまれていて、映像も素晴らしい。
第二次世界大戦中の物語だが、出てくる人物たちが醸し出す鬱屈、憂いのある雰囲気は圧巻だ。地下水道の中の世界と外の世界とのギャップ、光と影のコントラストにはたまらないものがある。
内容は重いが、映画をいろいろな世界を垣間見る扉と考えるのであれば、こういう映画も見ておいて損はないと思う。この作品のキャストは本当にいい。表情に何度グッと来たことか。間違いなく名作だ。
第三の男
地下水道といえば、ワタクシはこの映画を忘れることができない。
「第三の男」だ。モノクロ映画だが、この映画を最初に見たときの衝撃は本当に凄まじいものだった。まさに光と影の芸術というべき作品だ。これぞ白黒でしかできない世界である。
The Third Man (Carol Reed, 1949) - Trailer
この映画で特筆すべきところは絵になるシーンが多いということだ。映画史に残る屈指の名シーンの数々は今見ても本当にいい。映画は総合芸術だと感じさせられる一作だ。
映画としても大変に評価の高い作品なので、洋画好きなら見ておいて絶対に損はない作品だ。
まとめ
今回は「ソハの地下水道」から「第三の男」の話をしてきたわけだが、「光と影」のコントラストも両作品に通ずるところだ。「第三の男」は古い作品でモノクロということもあって、難しそうと思う人もいるかもしれないが、実はかなりのエンターテイメント作品だ。面白い作品なので、ぜひみてほしい。