「ザ・シェフ」が面白い
このところ、Fire HD8で「ザ・シェフ」を読んでいる。
いわば料理版「ブラックジャック」だが、非常に面白い。
ザ・シェフ
ザ・シェフは1話完結のショートストーリーものだ。どれも短い時間で読める話ばかりで、もう1話、もう1話とついつい読んでしまう。何気に時間泥棒なコミックだ。
初期はデザインや物語もかなりブラックジャックっぽい。
髪型も近いものがある。「高額な報酬と引き換えに必ず満足させる料理をつくる」という設定も、まさにブラックジャックの料理版だ。
実際、原作者自身も「ブラックジャックを料理漫画でやってみた」と語っているそうだ。
いい話が多い
物語的には、ブラックジャックほどアクが強くないが、ほんのりといい話が多く、大変に読みやすい。
連載開始は1985年ということだが、1巻から読んでいてもさほど古さを感じさせないのもいいところだ。
主人公の味沢自身が口数が少ないというのもあるが、全体に「何から何まで言葉で説明する」タイプの漫画ではない。
そのため「行間を読む」ような感覚がある。これがまた読んでいてたのしいのだ。
じわじわと面白い、そんな作品だ。
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三田紀房氏の女性キャラはいつも美しい
三田紀房氏の絵は独特の味がある。特に女性キャラは不思議な魅力がある。
ちょっと金魚みたいな顔をしているが、どうもワタクシのツボにはまってしまったようだ。この顔が美人に見えて仕方なくなってしまった。
上と同じような表情だが、氏の描く女性はだいたいこういう顔だ。
先日読んだ「クロカン」でも何人か女性キャラが出てきたが、同時に出てくると見分けるのがなかなか難しい。
髪型が見分けのポイントかと思ったが、帽子をかぶってしまうと、それも絶望的になる。
昨今は「骨格」を意識して描かれたマンガも増えているが、マンガはそれだけではないと感じさせてくれるタッチだ。
氏の作品で好きなところは「表情」である。特に女性キャラは、目に力があり、鼻・口とのバランスも絶妙だ。
今まで挙げた表紙に比べると、これはちょっと笑わせにきているようにもみえる。なんだか横に引き延ばしてしまった印象だ。
クロカンの表紙でもあったが、たまに横に広がる癖があるのかもしれない。
たまに、不思議な体型になるのも面白いところだ。
ちなみに今回取り上げた「エンゼルバンク」はドラゴン桜外伝である。
「クロカン」の表紙の変化がすごい
「クロカン」を読み終わった。全27巻。面白かったなあ。
全巻を電子書籍で、Amazonのタブレット「Fire HD8」で読んだ。
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Fire HD8は縦にすると1ページずつの表示、横にすると見開きでの表示になる。
なので、マンガを読むときは、通常は縦で、見開きのコマがあるときは横にするという形でOKだ。
紙の本に比べて、見開きの大きさによる迫力は落ちるが、綴じ代がない分、コマをしっかり見られるという利点がある。
表紙の変化がすごい
さて、クロカンである。長期連載によくあることだが、だんだんと絵のタッチが変わってきている。
特に表紙の変化がすごい。
1巻はこんな感じの体型だったのだが、 20巻を越えたあたりから不思議な体型になってきている。
不思議な体型・・・。
「誰だよ、あんた」という感じである。そしてこのウエストである。シワの入り方をみると、本当に不思議な体型である。
で、不思議なのは、中身のタッチはさほど変わっていないということである。なんでなんだぜ・・・というわけである。
全27巻を読み終えて
この作品が面白いのは、主人公は監督の黒木だが、物語的には「クロカンがつくるチームが主役」というところである。
なので、代替わりするとチームの顔ぶれも大きく変わっていく。先日このブログでも取り上げた「キャプテン」のような形式だ。
公式戦未勝利のチームの成長物語。高校野球ってドラマだなあと思わせてくれる作品だ。
興味のある人はぜひ読んでほしい。
Fire HD8でマンガを読むようになってからというもの
Fire HD8でマンガを読むようになってから、Kindleストアをみるのがたのしくて仕方がない。
最近、気になったマンガを紹介しよう。
男!日本海
ワタクシは、これほど「頭を空っぽにして読める」マンガを知らない。というか、作者も何も考えていないんじゃないかと思わされるぐらいに、いい意味で中身がまったくないマンガである。
どの話もほぼ「おねえちゃんに出会う、おねえちゃんをものにする」だけである。駆け引きも何もなく、本当にそれだけという奇跡のような作品だ。ちなみに、ワタクシは1巻の途中で飽きてきた。
プロレススーパースター列伝
プロレス漫画の超傑作「プロレススーパースター列伝」である。
表紙が違うバージョンもある。
こちらのバージョンは「カール・ゴッチ」編が入っている。
ド迫力の表紙ですなあ。列伝を全巻を持ち歩けるなんて夢のような話である。
ザ・シェフ
ほんのりといい話が多い「ザ・シェフ」。たとえとしてはどうかと思うが、手塚治虫先生の「ブラックジャック」の舞台を食の世界にした―そんな印象の作品だ。
時々ふと読みたくなる、そんな作品だ。
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三田紀房「クロカン」
このところ、Fire HD8でよくマンガを読んでいる。
今読んでいるのはこれだ。
三田紀房氏の「クロカン」だ。なんという面白さ、読み始めたら止まらないマンガである。
クロカン
東大受験をテーマにしたマンガで、かなり話題になった作品である。
今回紹介する「クロカン」はドラゴン桜より前の作品になる。
クロカンは、ドラゴン桜と同じく「指導者」が主役になる。クロカンと呼ばれる「監督」が主役の作品だ。
一勝もしたことがないチームを、型破りの指導と采配で鍛え上げていくのだが、これが抜群に面白い。なんといっても、やるのは「選手自身」である。
どのように選手をのせ、どのように支え、どのように成長させていくか―監督目線だからこそのドラマがいっぱいにつまった作品だ。
作品としては1996年~2002年のものであるが、今読んでも全く古さを感じさせない。
ちなみにワタクシはKindle版をFire HD8で読んでいる。
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巻数が多い作品は、電子書籍だと本当に便利だ。クロカンは全27巻だが、全くかさばることなく持ち歩くことができる。
ドールと猿飛佐助のこと
ワタクシは時々、中古ショップに足を運ぶ。「撮影に使えそうなモノがあるかなあ」と思って行くのだが、このところはハズレばかりだ。
どうでもいい話だが、このお店には1年以上、売れていないドールがある。
それはこれである。
「ビョル」というドールの猿飛佐助バージョンである。ウインドーの中にあるので、あくまで見た感じでの印象だが、ほぼ新古品という感じ。
これが4,000円台で売っているのだが、1年以上、ずっと売れずに残っている。
おそらく「癖の強さ」だろう。「ビョル」というドール自体、もともと癖がある顔立ちだ。
ビョルは、髪型とファッションによってずいぶんと印象が変わる。こういうデザインだとずいぶんとかわいらしい印象になる。
バージョンによって、顔つきやメイク、肌の色に多少のアレンジが入るが基本ラインは同じだ。
タイガーリリー。やや顔立ちの癖が目立つ印象だ。
これはかなりミステリアスだ。ある意味、「不思議系」の顔立ちが存分に生かされたデザインといえるかもしれない。
さて、ここまで見ていただいた方はお分かりだと思うが、ビョルは「女の子」である。
そこで再び猿飛佐助バージョンをみてみよう。
確かに「女の子」といわれればそう見えるが、知らない人からみたら「よくわからない顔立ち」である。
ちなみに、この猿飛佐助は「戦国BASARA」というゲームとコラボレーションしたもの。ゲームを知らない人がみれば「どこが猿飛佐助なんだよ!」と思うかもしれない。
・・・と、書いていて思ったが、そもそも「猿飛佐助」自体、イメージがあいまいだ。
猿飛佐助をいくつかあげてみよう。
こうしてみると「これが猿飛佐助だ!」という部分が意外とないことに気づく。
ちなみにワタクシのお気に入りはいちばん最初に挙げたこれだ。
なんともいいキャラクターではないか。
ちばあきお「キャプテン」に感動
先日、プライムビデオで何気なく「キャプテン」を見始めたら止まらなくなった。
画像はコミックの表紙だが、プライムビデオだとアニメ版をみることができる。
タイトルだけは知っていたのだが、今回初めて見てみて、あまりの面白さに驚いた。
キャプテン
「キャプテン」は、ちばあきお氏による野球漫画だ。漫画としては1970年代に少年ジャンプで連載され、1980年代にアニメ版が放映されている。
ちなみに、作者のちばあきお氏は「あしたのジョー」で有名なちばてつや氏の弟である。
「キャプテン」は主人公が固定ではなく、代々のキャプテンを中心に話がすすんでいく。文字通り「キャプテン」の物語、というわけだ。
中学の野球部が舞台なので、夏の大会が終わると、3年生が抜けて代が変わる。レギュラーや主要メンバーが抜け、新キャプテンによるチーム作りを軸に物語が展開していく。
マンガとしては1970年代、アニメとしては1980年代の作品ということもあり、今見ると古さを感じさせる部分もあるが、それを吹き飛ばすだけの面白さがこの作品にはある。
この作品には、魔球や必殺技の類は一切ない。そこにあるのは努力と練習、根性だけだ。
全員がボロボロになって野球に取り組む姿は、たまらなく感動的だ。スポーツものとしての面白さはもちろんだが、この作品には人間のドラマがある。