未成年だったら、生徒だったら何をやっても許されるのか「処刑教室(Class of 1984)」
今回は「処刑教室(Class of 1984)」を紹介しよう。
今の日本では許されないだろう映画である。
目には目を、歯には歯を、暴力には暴力を!
「処刑教室」は、荒れた学校に赴任した教師と生徒の闘いを描いた映画だが、とにかく凄まじい内容だ。
Class of 1984 (1982) Official Trailer #1 HD
恐喝、暴力、クスリ、犯罪と、まさに何でもアリの学校である。しかも、これが実話ベースというからおそろしい。
校長どころか警察もアテにならない中、主人公ノリスの奮闘が心に響く。
時代を超えた傑作
処刑教室は、原題は「Class of 1984」となっているが1982年の作品だ。今から30年以上前の作品だが、根本的な部分では今でも共通する部分が多いことに驚く。
「度が過ぎている」面があることから、誰にでも推奨できる作品ではないが、この教師の信念には学ぶところが多いように思う。
未成年だったら、生徒だったら何をやっても許されるのか。教師はどう向き合うべきなのか。今、こんな時代だからこそあえてオススメしたい作品である。
その雪山で何が起こったのか「運命を分けたザイル」
今回は「運命を分けたザイル」を紹介しよう。
実話をもとに描かれたすさまじい作品である。
死のクレバス
「運命を分けたザイル」は、前人未到のシウラ・グランデ峰を制覇後、高度6400mで遭難した登山家を描いた映画である。
Touching the Void Official Trailer #1 - Nicholas Aaron Movie (2003) HD
登山家の名前は、ジョーとサイモン。名前を聞いてピンときた人もいるだろう。
そう、原作は、Jシンプソンの「死のクレバス」である。
Jシンプソン、この映画に出てくる「ジョー」とは彼のことである。
鬼気迫る映像
この映画、とにかく圧巻だ。
本人たちの談話と再現映像で構成されている本作だが、この再現映像がリアルタイムで撮ったんじゃないかというぐらいにすごいのだ。
臨場感がありすぎる映像は、雪山の迫力、怖さを十分すぎるぐらいに体感させてくれる。
生と死の狭間、そして絶望をここまで再現した映画はなかなかないように思う。
山岳モノとしてはもちろんのこと、1つのドキュメンタリー作品としても非常に出来のいい作品だ。興味のある人はぜひ見てほしい作品だ。
いつどこでなぜ感染するのか分からない!謎のウイルスが世界を襲う「コンテイジョン」
今回は、謎のウイルスが世界に拡大していく様を描いた映画「コンテイジョン」を紹介しよう。
感染経路も対処法もみつからない、そんなウイルスが広がっていった時、人間はどんな行動を取るのか。非常に考えさせられる作品だ。
コンテイジョン
この映画に出てくるウイルスは非常に怖い。いつどこでなぜ感染するのか分からないのだ。外出をしない、手洗いをする、人と接触しないぐらいしか対策のしようがないのである。
治療法も見つからず、感染したらおしまい。食料の供給も滞り、社会の機能もストップする。となれば、人はどうする―コンテイジョンはそんな状況を描いた作品だ。
いったいどこから感染したのか
この映画のポイントは、ドキュメンタリー的に仕上げたところだろう。
ウイルスの発生源が「謎の組織が」とか「新兵器の開発で」といったパターンではないのも大きなポイントだ。
被害が広がっていく状況と、感染経路を追っていく状況、ウイルスを分析する状況が並行して展開していく。
そこに描かれているのは、人間たちの生きる姿だ。
数あるパンデミックもののなかでも、少し毛色の違う仕上がりになっている。興味のある人はぜひみてほしい作品だ。
せっかくだから、憑依されるところをライブ配信してみるぜ!「ポゼッション・エクスペリメント」
今日は、最近見た中で残念だった映画を紹介しよう。
ポゼッション・エクスペリメント
「ポゼッション・エクスペリメント」である。
ホラー映画好きな人なら、タイトルをみただけでピンとくるだろう。何かのタイトルに余分な言葉をくっつけたような題名は、ハズレの確率が非常に高いのだ。
この作品でいえば、「ポゼッション」という有名タイトルに、余計な言葉をつけている。こりゃあ、地雷の確率が高いですぞというわけである。
それを承知で踏みにいったら、やっぱり地雷だった・・・そんな作品だ。
憑依されるところをライブ配信するぜ!
エクソシストものだが「悪魔に憑依されるところをライブ配信しよう」というところが新しいところだ。
エクソシストものというと、女性が憑依されるものが多いが、この作品は男性が憑依される。ちょっとめずらしいパターンだ。
だが、この映画をみると、なぜ「女性が憑依されるものが多いのか」がよくわかる。
憑依されてどうなるか
エクソシストものの1つのみどころに、憑依された人間が豹変するというのがある。
本人とは思えない声でしゃべるようになり、表情も尋常でなくなる―もとの姿と違えば違うほど、そのギャップに恐怖を感じる。
だが、この映画ではそれがすべて裏目に出ている。悪魔に憑依されて野太い声になるのだが、この男性によく似合っているのである。
顔も、憑依された後のほうがかっこよくなったという、本末転倒っぷりである。
なよっとした印象だった主人公が、たくましく男らしくなったのである。
こう書くとギャグのようだが、作中では大真面目なので、非常に困った作品である。
ホラーの根本がズレている?
エクソシストものに定番のシーンも出てくるが、そのどれもが上っ面をなぞったような感じで、非常に残念な作品だ。
「こうしておけば、ホラーっぽいんじゃね?」で作られたホラーとでも言おうか。どうにも、ズレを感じる作品である。
値段を間違えて並べたけど、それを信じたあんたが悪い
あるお店に行った時のことだ。
パック詰めのノートが安かったので買おうとしたところ、レジで出た値段がずいぶんと違っている。
あれ?と思い、店員の人に聞くと「係の者が並べ間違えており、この値段じゃありません。お客さんの間違いですね」みたいなことをいわれた。
・・・な、何それ!?である。どーいう理論だ、それ。
値段を間違えて並べたけど、それを信じたあんたが悪い
しかもこれ、その商品が詰まれた棚の前で、値段も提示されたままの状態でこう言われたのだ。
その上、やたらと「間違えたあんたが悪いよね」みたいな口調で言うので、さすがにそれはおかしいだろうと店員の人に説教をしてしまった。
「並べ間違えたみたい、ごめんねー」で済む話だったのに
そもそも「並べ間違えたみたい、ごめんねー」で済む話なのだ。
なのに、「わたしじゃない係の者が間違えて、それを手にとったあんたの間違い」的な言い方をするのはどうなんだという話である。
その上、「ほんとはこっちの値段だったんだよね、どうする?」じゃなくて、「これが正しい値段なので!レジへ戻ってください」ってくるものだから、おいおい・・・というわけだ(ちなみに、その値段は棚に書かれていない)。
なんというかな、すごく残念に感じてしまった出来事である。
Fire HD8タブレットで雑誌を読む
このところ、Fire HD8タブレットで雑誌をよく読んでいる。
これまで、雑誌はPC版のKindleで読んでいたのだが、タブレットのほうが圧倒的に読みやすい。なんでもっと早くそうしなかったんだという話である。
タテで読んでいる
雑誌は、タブレット本体を横にすると見開きで読むことができる。紙の本と同じような感覚だ。
だが、実際に読んでみると、本体を縦にしたほうがずいぶんと読みやすい。
横の場合、見開き分を1画面におさめることになるので、どうしても小ぢんまりとした印象になる。紙の本のように、開くと倍の大きさになるわけではないから、1画面におさめようとすると、1ページがかなり小さくなってしまうのだ。
縦にすると、表示は1ページずつになってしまうが、普通に読める大きさになる。
雑誌のおもしろさ
雑誌は、思いがけない情報に出会えるのが面白いところだ。
ネットだと、どうしても自分の守備範囲に近い情報になりがちだが、雑誌だと不意打ちのように面白い情報に出会えたりする。
まあ、絶対というわけではないし、ネットの情報以下なんてものもあるが、たまに読むと面白いものである。
HD8も新モデルの時期になりましたなあ。プライム会員だと4,000円引きというのは、絶妙な価格設定ですなあ。
素晴らしすぎる1冊「東京のたい焼き ほぼ百匹手帖」
今回は「東京のたい焼き ほぼ百匹手帖」を紹介しよう。
たい焼きが食べたくて食べたくてたまらなくなる、素晴らしい1冊だ。
百匹ではおさまらないので「ほぼ百匹」
著者のイワイサトシ氏は、これまでに3000匹のたい焼きを食べてきたそうだ。「道行きもたい焼きの味です」といい、電車を乗り継ぎ、東京の街を歩いてたい焼き屋に向かう―。
そんな著者の「たい焼きへの思い」が凝縮されたかのような1冊だ。写真も文章もことごとく素晴らしい。ぜひ多くの人に読んでほしい1冊だ。
たい焼きには5回の食べごろがある
本書にはたい焼きの写真と解説のほかに、著者のコラムが乗っているのだが、これが抜群に面白い。
中でも「たい焼きには5回の食べごろがある」というコラムは最高に面白い。この本を手に取った人はぜひ読んで欲しい話である。
ちなみに、著者のイワイサトシ氏は、1軒のたい焼き屋で7匹ほど買うそうだ。
その場で焼きたてのうちに2匹を食べ、残った5匹は平日のうちに食べる。そして週末に再びたい焼き屋へ―というサイクルでたのしんでいるそうだ。
眺めているだけでもたのしい
あんこがはみだしているもの、羽根つきのもの、キレイに焼けているもの、ふんわり感あふれるもの―この本には様々なたい焼きが載っている。
どれも本当においしそうで、眺めているだけでもたのしい1冊だ。
それにしても、驚くほどにクオリティーが高い1冊である。これは良書ですぞ。