talkingdoll

カメラとへんてこなものを愛するフリーランス。カメラ、映画、へんてこなどのネタをつぶやきます。

せっかくだから、憑依されるところをライブ配信してみるぜ!「ポゼッション・エクスペリメント」

今日は、最近見た中で残念だった映画を紹介しよう。

ポゼッション・エクスペリメント

ポゼッション・エクスペリメント [DVD]

「ポゼッション・エクスペリメント」である。

ホラー映画好きな人なら、タイトルをみただけでピンとくるだろう。何かのタイトルに余分な言葉をくっつけたような題名は、ハズレの確率が非常に高いのだ。

この作品でいえば、「ポゼッション」という有名タイトルに、余計な言葉をつけている。こりゃあ、地雷の確率が高いですぞというわけである。

それを承知で踏みにいったら、やっぱり地雷だった・・・そんな作品だ。

憑依されるところをライブ配信するぜ!

エクソシストものだが「悪魔に憑依されるところをライブ配信しよう」というところが新しいところだ。


ポゼッション・エクスペリメント(字幕版)

エクソシストものというと、女性が憑依されるものが多いが、この作品は男性が憑依される。ちょっとめずらしいパターンだ。

だが、この映画をみると、なぜ「女性が憑依されるものが多いのか」がよくわかる。

憑依されてどうなるか

エクソシストものの1つのみどころに、憑依された人間が豹変するというのがある。

本人とは思えない声でしゃべるようになり、表情も尋常でなくなる―もとの姿と違えば違うほど、そのギャップに恐怖を感じる。

だが、この映画ではそれがすべて裏目に出ている。悪魔に憑依されて野太い声になるのだが、この男性によく似合っているのである。

顔も、憑依された後のほうがかっこよくなったという、本末転倒っぷりである。

なよっとした印象だった主人公が、たくましく男らしくなったのである。

こう書くとギャグのようだが、作中では大真面目なので、非常に困った作品である。

ホラーの根本がズレている?

エクソシストものに定番のシーンも出てくるが、そのどれもが上っ面をなぞったような感じで、非常に残念な作品だ。

「こうしておけば、ホラーっぽいんじゃね?」で作られたホラーとでも言おうか。どうにも、ズレを感じる作品である。

 

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