もう少し時間をかけて書いてほしかった
本を読んでいると「もう少し時間をかけて書いてほしかった」という本がある。
たとえば、切り口はいいのに説得力や裏づけが足りない、構成をきちんと練れば・・・といった本だ。
スポーツニュースは恐い
先日、「スポーツニュースは恐い」という本を手にしてみた。
スポーツニュースの偏向報道やメディアの問題をテーマにした本だが、非常に残念な内容だった。
主張したいこと自体はいいと思うのだが、構成や料理の仕方が大変によろしくない。
読んでいるうちに、そのへんのおっさんの思い込み話を聞かされているような気になってくるのだ。
スポーツニュースは恐い 刷り込まれる<日本人> (生活人新書)
- 作者: 森田浩之
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/02/18
- メディア: Kindle版
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問題はどこだ?
もう一度言うが、主張したいこと自体は面白い。だが、ことごとく説得力がなく、「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」になってしまっている。
これは著者の問題なのか、編集の問題なのかはわからないが「これ、本にする前に誰も気づかなかったのかよ・・・」というレベルだ。
データや裏づけのある情報を増やす、実例を挙げるだけでもずいぶん変わると思うのだが、つくづく残念な1冊だ。
まあ、そもそも文章自体が致命的によろしくないので、時間をかけても無理かもしれないな、ンムフフフ。