手帳術って何だ?「手帳鼎談」シリーズが面白い
今回は、ワタクシが最近読んで面白かった本を紹介しよう。
手帳術って何だ? 手帳鼎談
まずはこれである。
文具王・高畑正幸氏、手帳王子・舘神龍彦氏、小物王・納富廉邦氏が、手帳について語りまくる1冊だ。
ページ数はさほど多くないが、内容は驚くほどディープで面白い。座談会風にすすんでいくので、読みやすいのもいい。
手帳選びや手帳術に悩んでいる人は、読んでおくべき本だと思う。
手帳鼎談3 手帳の森を抜けて
「手帳術って何だ? 手帳鼎談」を読んだ後は、2を飛ばして3をオススメしたい。
3では主に、手帳の今とこれからを語っているのだが、ワタクシ的には非常に感銘を受けた。
ターゲットについての話は、文房具というジャンルに限らず、心にグッとくる人も多いのではないだろうか。
手帳マニアには痛烈
文具王・高畑正幸氏のキレがよく、3では手帳マニアに対して痛烈な発言が相次ぐ。いや、もう面白すぎ。思わず大笑いしてしまった。
このシリーズの面白いのは、3人とも、1つの手帳にガンガン書き込むとか、夢や目標を落とし込んで使うとか、そういう使い方をしていないのも面白い。
手帳より便利なものがあればそっちを使うし、手帳のほうがよい部分は手帳を使うというスタンスだ。Googleカレンダーも大活躍だ。
「手で書くのがいい」って本当にそうか?とか面白い話も多い。
手帳を書き込むことと行動することは別ということを説いているのもいい。
すっげえ当たり前のことだけど、こういうことをはっきり書いている本って少ないよな。「書けばかないます。その書き方は~」的なの多いものな。
続手帳鼎談 手帳術のゆくえ
シリーズの2にあたるのが、「続」である。これも面白いことには面白いのだが、他の2冊の面白さに比べると、やや弱い印象だ。
スマホやタブレットの普及によって、手帳というジャンルの方向性が揺らいでいた時期に書かれた本なので、仕方ないことだと思うが、全体に「迷い」があるように感じられる。
いわば、過渡期の1冊なので、今読むのであれば、1と3だけで十分だと思う(この2冊で「続」の内容もほぼカバーできる)。
まとめ
電子書籍のため、読める人が限られてくると思うが、手帳術について興味のある人はぜひ読んでほしいシリーズだ。
そうそう、「マステとかいっぱい貼って、かわいく書きたいです☆」という人にはまったく向いていないシリーズなので注意が必要だ。