talkingdoll

カメラとへんてこなものを愛するフリーランス。カメラ、映画、へんてこなどのネタをつぶやきます。

渡辺俊介「アンダースロー論」を読んだ

アンダースロー論」を読んだ。渡辺俊介氏の本である。

アンダースロー論 (光文社新書)

こんなに書いていいの!?というぐらいに、投げ方のコツ、技術解説がされている1冊だ。こりゃあ、面白いっすよ!

アンダースローとは


20090929西武ドーム 渡辺俊介ピッチング映像

アンダースローとは、ピッチャーが投げるときに腕が水平より下から出るフォームのことをいう。

上の映像は、渡辺俊介氏のものだが、水平を下回るどころか、地面スレスレから手が出ている。アンダースローが「サブマリン」と呼ばれる所以がよくわかる映像だ。

この本は、この投げ方のコツが存分に書かれている1冊だ。

アンダースローは受け継がれていく

本書を読んで驚くのは、渡辺俊介氏の貪欲さだ。特にアンダースローサイドスローの先輩たちから教わり、受け継いでいる部分が多いのは感動的だ。

伝説のサブマリン・山田久志氏から教わった話のくだりは非常に面白い。腕は下からだが、手首は下からではなく立てて投げるのだそうだ。

山田久志氏の映像をみると、確かに手首の角度がそうなっている!


山田久志 ピッチング集

いやぁ、美しいですなあ!それにしても、ものすごいボールですなあ。

山田久志投げる (小学館文庫―野球花伝書)

山田久志投げる (小学館文庫―野球花伝書)

 

アンダースロー

映像をみるとわかるが、同じ「投げる」でも、上からと下からではずいぶんと違う。

渡辺俊介氏の本によると「指導者もアンダースローが分からない」というが、そりゃあそうだろうなあと思う。

だからこそ、アンダースローのポイントを伝えていきたいというのが本書である。そのため、ややマニアックな部分もあるが、全体に読みやすく面白い1冊だ。

 

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