「卵をめぐる祖父の戦争」を読んだ
「卵をめぐる祖父の戦争」を読んだ。
デイヴィッド・ベニオフによる傑作長編である。
卵をめぐる祖父の戦争
まずは内容について「BOOK」データベースより引用してみよう。
「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父レフの戦時中の体験を取材していた。ナチス包囲下のレニングラードに暮らしていた十七歳のレフは、軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された。饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索を始めることになるが、飢餓のさなか、一体どこに卵が?逆境に抗って逞しく生きる若者達の友情と冒険を描く、傑作長篇。
戦争モノはあまり読まないワタクシだが、この作品は最高に面白かった。
卵を探す道中で、様々な人や出来事に遭遇するのだが、そのどれもが抜群に面白い。読み始めるととまらなくなる、そんな小説だ。
センスの塊のような作品
「卵をめぐる祖父の戦争」で驚かされるのは、言葉のチョイス、語る分量の絶妙さである。
特に「語る分量の絶妙さ」はすばらしく、人のバックボーンを語る際にも、語りすぎることなく、それでいて省きすぎることなく、ちょうどいい分量にまとまっている。
語らない部分も、自然と行間から伝わってくるかのようで、非常に完成度の高い文章だ。
また、登場人物たちもことごとくツボをつくようなキャラばかりで、人物造形のセンスも抜群だ。
ネタバレしないように
今回、内容についてほとんど触れていないのは、この作品はできるだけ前情報をいれずに読む方が絶対に面白いからだ。
この作品は、王道的展開はまったくない。
何に出会うのか、次はどうなるのか、話がどう転んでいくのかがまったく予想できないのである。
これがまた面白いのだ。
翻訳も自然で読みやすい。興味のある人はぜひ読んでほしい。おすすめの作品だ。
- 作者: デイヴィッドベニオフ,David Benioff,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/12/05
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 113回
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今日は「デイトナUSA」について書いてみよう
今日は「デイトナUSA」について書いてみよう。
デイトナUSAは、1994年にアーケードゲームとしてデビューしたレースゲームだ。
ノリのいい曲をバックに、20~40台の車とゴールを競う豪快なレースゲームである。
Let's go away
DAYTONA USA - Let's Go Away- Versión alternativa.
デイトナといえば、なんといってもこの曲だろう。
光吉猛修氏による「Let's Go Away」である。
この動画では生歌が公開されているが、いやぁ、うまいなあ、めちゃくちゃかっこいい。
光吉猛修氏は、様々なセガ作品で歌っているが、デイトナのほかにはバーニングレンジャーの曲もかっこいい。
Burning Hearts Burning ANGEL - Burning Rangers (Japanese version)
セガサターン後期に発売され、完成度の割には売り上げがふるわなかったタイトルだが、今でも聞くとプレイをしたくなる曲だ。
暴れるマシンをドリフトでおさえこむ
[XBOX360] DAYTONA USA 中級 TA 02'54"35
デイトナUSAはセガサターンをはじめ、様々な機種に移植されている。
ワタクシはこの動画にあるコースが大好きで、高速でコーナーにつっこみ、いかにドリフトでおさえこむかがたのしくて仕方がなかった。
この動画の方も速いが、ワタクシのほうがもう少し速いな(笑)。
サターン版デイトナUSA
セガサターン デイトナUSA 発売前・後 CM 3バージョン
1つめは初代で、この動画のCMにあるもの。
非常にたのしいゲームだったが、この時期はまだサターンの性能を出し切れていない部分があり、挙動の荒さやポリゴン欠けが目立つなど少々残念な部分があった。
2つめは、デイトナUSA サーキットエディションである。
Sega Saturn Longplay [012] Daytona USA Championship Circuit Edition
セガサターンのゲームは後期になると、別機種かと思うぐらいに性能をひきだしたゲームが増えてきたが、サーキットエディションもそれにあたるだろう。
初代に比べると、格段に出来がよくなった。ただ、少々行儀がよくなりすぎた感があって、迫力は少しなくなった部分がある。
どうでもいいが、この動画の人はあまりうまくないな(笑)。
デイトナUSA サーキットエディション・オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: ゲーム・ミュージック,エリック・マーティン,カラオケ
- 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
- 発売日: 1997/03/10
- メディア: CD
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プライムビデオで「メイドインアビス」をみた
なんという面白さ!先が気になってラストまで一気にみてしまった。
メイドインアビス
アニメ版「メイドインアビス」は、つくしあきひと氏のマンガを原作にしたアニメ作品だ。
現在もWEBコミックガンマで連載中で、最新話のほかに何話かを無料で読むことができる。
人類最後の秘境と呼ばれる巨大な縦穴「アビス」を潜っていくわけだが、まさに冒険、まさにファンタジーという感じで、非常に面白い作品だ。
絵はかわいいが、実に骨太な物語
メイドインアビスは絵柄はかわいいが、実に骨太な内容だ。
特に「生と死」に関しては非常にシビアな世界観で、それが物語をより深みのあるものにしている。
生きるために命をいただくこと。
それは人間だけではなく、アビスで生きる生き物たちすべてに共通すること。
中にはえげつない描写もあり、「よくこの時代にアニメにできたなあ」と思わされる部分もある。
が、これこそが生きること、未知なる世界への冒険なのだと感じさせられる。
アニメ版は全13話。
原作の連載は続いているが、アニメ版はアニメ版でいいまとまりをみせている。
美術監督は増山修先生。
おお!と思う人も多いだろう。非常に美しい世界をたのしむことができる。
現在、Amazonのプライムビデオでは、全話をたのしむことができる。
大変に深みがあり、面白い作品だ。興味のある人はぜひみてほしい。
ちょっと面白くてハマってしまった「アクションヒロイン チアフルーツ」
「アクションヒロイン チアフルーツ」をみた。
元気がもらえるいい作品ですなあ!
アクションヒロインチアフルーツ
チアフルーツを最初にみたときは、正直「微妙かも・・・」と思った。
なんだかラブライブのことりちゃんみたいな子(笑)が出ているし、キャラもいまいちあか抜けないし、どうなのかなあと思っていた。
だが、みんな不器用ながら一生懸命で、その姿をみていたら一気にハマってしまった。
全12話。非常に面白い作品だった。
ご当地アクションヒロインもの
「アクションヒロイン チアフルーツ」は、町おこしのためにご当地ヒロインをつくろうというもの。
ふつうの高校生たちがご当地ヒロイン戦隊になり、セットを組みショーをするのである。
スクールアイドル系の作品に比べると、ずいぶんピンポイントなところをついてきたものだが、その分、ネタも濃厚だ。
普通にみても面白いが、随所にパロディネタや特撮ネタが散りばめられており、カルトにみればみるほどたのしめるという内容になっている。
が、この作品の魅力は、なんといってもキャラクターの前向きな姿だろう。
みんなまっすぐ&一生懸命で、みていると元気がもらえる作品だ。
独特の味がある作品
ちなみに、ラブライブのことりちゃん似のキャラクターは、みかん(美甘)ちゃん。
右側のキャラクターだ。
作中では、安請け合いしてしまい「や、やっちゃったぁ」と青ざめるのが印象的なキャラクターだ。
青ざめ顔はバリエーションが実に豊富で、この顔芸をみるだけでも存分にたのしめる作品だ。
感動のラスト
どの話もたのしめる本作だが、ラストは圧巻だ。
全12話を通してみると、テコ入れ回らしきものや、制作の厳しさを感じさせるところもあるが、このラストがあればすべてOK!という感じである。
決して派手な作品ではないが、元気がもらえる作品だ。興味のある人はぜひみてほしい。
アクションヒロイン チアフルーツ Vol.1【DVD】(チケット優先購入抽選申し込み券付き)
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これは面白いなあ!マイクル・コナリー「エコー・パーク」
マイクル・コナリー「エコー・パーク」を読んだ。
警察小説の最高峰といわれる「ハリー・ボッシュ シリーズ」の12作目にあたる作品だ。
エコー・パーク
まずは「BOOK」データベースより本書の紹介文を引用してみよう
ロサンジェルスのエコー・パーク地区で、女性二人のバラバラ死体を車に乗せていた男が逮捕された。容疑者は司法取引を申し出て、死刑免除を条件に過去九件の殺人も自供するという。男の口から語られるおぞましき犯罪。その中に未解決事件班のボッシュが長年追い続ける、若い女性の失踪事件も含まれていた。
この「ボッシュシリーズ」、かなり人気があるそうだが、実は読むのは今回が初めて。
しかもいきなり12作目を手に取ってしまったわけだが、何の問題もなかった(笑)。
シリーズの途中から読んでもすんなりと入っていけるのは、さすが人気シリーズといったところだろう。
抜群の構成力
読んでみて驚いたのは、話の面白さはもちろんだが、構成の妙。
複雑に絡み合った事柄が破綻なく消化されていく。それも非常に分かりやすく、ドキドキとさせる形で展開していくのだ。
海外の小説を読んでいると「これは次元が違うなあ」と感じることがあるのだが、今回の構成力もそれにあたる。
「プロフェッショナル」がひしひしと伝わってくる作品だ。
ボッシュシリーズにはずれなし
巷では「ボッシュシリーズにはずれなし」といわれているようだ。
抜群に面白かった「エコー・パーク」だが、いくつか感想をみた感じでは「最高傑作」というわけではないらしい。
このシリーズは、一体どれだけ面白いんだという話である(笑)。
たのしみがふえそうだ。
- 作者: マイクル・コナリー,古沢嘉通
- 出版社/メーカー: 講談社
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戦慄のノンフィクション「子供たちは森に消えた」
「子供たちは森に消えた」を読んだ。
犠牲になった少年少女は50人以上―ロシアで実際に起こった猟奇殺人事件について書かれた戦慄のノンフィクションだ。
先日、このブログで紹介した小説「チャイルド44」の元ネタになった事件でもある。
子供たちは森に消えた
まずは「BOOK」データベースより紹介文を引用してみよう。
1982年、体制の崩壊を目前にしたソヴィエト連邦ロシア南部の森で、ナイフの傷跡も無残な少女の死体が発見された。それを皮切りに次次と森で子供たちが惨殺される事件が発生し、担当の捜査官ブラコフは、精神科医の協力を得つつ連続殺人犯を追う。そして1990年、ついに逮捕された男は、恐るべき事件の全貌を語り始めた…8年間に50人以上の少年少女の命を奪った異常殺人者の素顔に迫る、戦慄の犯罪心理ノンフィクション。
この作品は非常に強烈だ。
1982年~1990年にかけて次々と少年少女が殺されていくのだが、恐ろしいことに、最後の最後まで犯人の姿がまったくみえてこない。
手がかりらしい手がかりはナシ、どれだけ大規模な捜査をしてもまったく浮かび上がってこない。
犯人を誘い出すための罠を仕掛ければ、その盲点をついて殺人を犯す―これが現実にあったことなのかと思わされる恐ろしさがある。
捜査官側の視点
本作は、犯人を追う「捜査官側の視点」を中心に書かれている。
この書き方が実にハマッていて、犯人の得体の知れない恐ろしさや、捜査のあせり、現場の混乱っぷりが非常によく伝わってくる。
途中、唐突に写真が掲載されたページが出てくる。写真ページはその部分だけなのだが、これがゾッとさせる。
完成度の高いノンフィクション
この作品、多少「細かく書きすぎている」と感じさせる部分もあるが、「よくぞここまで書ききった」と思わされる内容だ。
この事件を題材にした「チャイルド44」は小説として面白かったが、読み物としてはこちらのほうが圧倒的に上ではないだろうか―そう思わされた。
翻訳も自然で読みやすいのもいい。興味のある人はぜひ読んでほしい1冊だ。
どのようにして本を買う量を減らしたか その3
「どのようにして本を買う量を減らしたか」も3回目になる。さっそくつづきを書いていこう。
本は心の栄養、読む量は減らさない
ここまで本を買う量を減らす方法を書いてきたが、大切なのは「本を読む量は減らさない」ということだ。
本は心の栄養だ。いくら部屋が片づいても、本を読まなくなってしまったら意味がない。
というわけで、話をつづけていこう。
本を置くスペースを限定する
本を買う量を減らすのに、本を置くスペースを限定するのも重要だ。
本棚を決め、そこに入る範囲内でやりくりをするなど、置くスペースを限定するのである。
そうすると、本を買う際に置き場所があるかどうかを考えるようになる。
本は積まない
本を床や机に置くと、その上に積んでしまうことが多い。
これも本が増える原因の1つだ。
部屋が散らかる原因でもあるので、本の置き場所は、本棚(またはラック)に限定するのがいい。
電子書籍を活用する
電子書籍は非常に便利だ。電子書籍というと抵抗のある人もいるかもしれない。
ワタクシも最初はそうだった。
その頃は、電子書籍をPCやスマホで読んでいたのだが「確かに読めるけど、なんだか読みづらい・・・」という印象だった。
が、タブレットで読むようになってガラリと印象が変わった。
サイズ・レイアウトともに画面にぴったりとフィットしていて、紙の本よりも読みやすいと感じるようになった。
ワタクシが使っているのは、アマゾンのFire HD8。スマホやPCで読むよりも圧倒的にみやすく読みやすい。
Kindle本はセールも多く、紙の本よりもお得に手に入ることがある。
Fire HD 8 タブレット (Newモデル) 16GB、ブラック
- 出版社/メーカー: Amazon
- 発売日: 2017/06/06
- メディア: エレクトロニクス
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雑誌の注意点
ただ、雑誌を読む場合は注意が必要だ。
スポンサーとの関係か、広告関連のページが掲載されていないことがある。
また、一時期ネットでも話題になったが、有名人の写真がシルエットになっていたり、そのページや記事自体が掲載されていないこともある。
なので、雑誌の内容をじっくりたのしみたい人は注意が必要だ。
まとめ
3回にわたって、「どのようにして本を買う量を減らしたか」について書いてきた。