Fire HD 8を数か月使ってみての感想 その2
昨日のつづき、Fire HD 8を使い始めて数か月たっての雑感である。
カバーがあると便利
Fire HD 8を買った時に、一緒にカバーを買ってみた。
このカバーが実にいい。この画像にあるように、Fireを立てて使うことができる。これが音楽を流すのに実にいい感じで、本体を寝かせているときよりも、音の広がりがあるように感じる。
操作自体も立てているほうが楽で、ワタクシは小さなコンポのような感覚で使っている。
ただし、このカバーでできるのは「横置き」のみだ。映画や動画をみるにはいいが、読書をするときは手持ちのほうが圧倒的に便利だ。
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本体は少し重め
Fire HDは本体がやや重めだ。そのため「片手で持って読書」というのはなかなか大変だ。短い時間ならいいが、長時間は厳しいかな・・・というのがワタクシの感想だ。
読書メインというよりも「読書もできるタブレット」と思っておけば間違いないように思う。
Fire HD 8の解像度
解像度に関しては、こだわる人も多いと思う。これについては、あくまでド素人のワタクシ の感想だと思ってほしい。
ワタクシはPCがメインを使っているので、Fire HD 8はサブのようなものだ。なので、メインの端末にしたい人とは感じ方が違うかもしれないが、ワタクシは非常に満足している。
普通に、映画や本、WEBサイトを閲覧していて、困ったことがない。この価格とサイズで、これだけキレイに見れれば十分ではないかと思っている。
次回につづく
Fire HD 8タブレットを使い始めて、数ヶ月がたった
Fire HD 8タブレットを使い始めて、数ヶ月がたった。
ワタクシにとっては初タブレットで、使い勝手もよく大変に満足している。今回はワタクシの使い方と感想を書いてみよう。
音楽を聴くのがたのしい
Fire HD 8タブレットを使い始めてから、いちばん楽しんでいるのは音楽だ。ほぼ毎日、作業用BGMを流している。
音量は最小でもわりと大きめに聞こえるので、少し離れたところに置いている。
ワタクシは、プライム会員なので、プライム・ミュージックという音楽聴き放題サービスがたのしめる。最近はほぼこればっかりを使っている。
「メディテーション」もいい
プライム・ミュージックのラジオには、ジャズやクラシック、ポップス、室内楽など様々なチャンネルがある。
今まではジャズかスムースジャズを聴いていたが、先日、はじめて「メディテーション」を聴いてみた。眠りにつくときにいい曲が流れるチャンネルだ。
静かな音楽や自然音が中心だが、聴いていて心地がいい。集中したい時にも、邪魔にならないのがいい。
まあ、こういう曲ばかりを聴いていると、どこか違う世界にいってしまいそうな気もするが、たまに聴くには面白いチャンネルだ。
音質
ワタクシはド素人なので、音に関してはなんともいえないが、最初にFire HD 8で音楽を聴いたときは音のよさに驚いた。映画をみていてもド迫力だ。
音に関してこだわりのある人は、いろいろと思うところがあるかもしれないが、ワタクシは今のところ大満足だ。
次回につづく
モノを選ぶのが苦手だ
ワタクシはモノを選ぶのが大の苦手である。今、あるデジタル機器の購入を考えているのだが、どれにするか迷いに迷っている。
つい先日まで外付けHDDをどうするかで悩んでいたと思ったら、今度は別のデジタル機器が・・・というわけである。
普通に動けばいい
ワタクシは電化製品は「普通に動けばいい」と思っているタイプである。余計な機能は必要ないと思っている。
だが、選ぶときは「どちらがお得か」で考えてしまうので、なかなか決まらない。
特に昨今のデジタル機器はたいていの場合、耐久性も価格に比例するように思えるから難しい。
安価なモデルは余計な機能もないが、耐久性もない・・・そんなことを勝手に思ったりするので、ちっとも決めることができないのだ。
数年前に買ったTranscendの外付けHDDはこれまでノートラブルで使えている。外付けHDDでハズレをつかむことの多かったワタクシにとっては、嬉しいアイテムである。
耐久性モデルがほしい
今の時代、デジタル関連は長く使うというよりも「ある程度のサイクルで買い換える」という感覚が正しいのだろう。
頭ではわかっているのだが、ワタクシはできるだけ故障してほしくないし、長く使えるほうが絶対にいいと思っているタイプだ。
多機能もいいけれど、耐久性があるモデルがあるといいなあ。
こんな時代だからこそ「情報」について考えてみよう 苅谷剛彦「知的複眼思考法」
今日は、苅谷剛彦「知的複眼思考法」を紹介しよう。
「知的複眼」は、「ちてきふくがん」と読む。1つの視点からでなく、様々な方向からモノをみることについて書かれた本だ。1996年の本だが、これは名著ですよ。
知的複眼思考法
上で紹介したのはハードカバーのものだが、現在は「講談社+α文庫」から文庫本バージョンが出ている。
知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)
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文庫のほうには、ハードカバー版にはなかった 「創造力のスイッチ」というちょっと頭の悪そうなフレーズがついているが、それは気にしないでほしい。
というか、この本はそもそも「【それっぽい言葉】で分かった気にならない方法」が説かれている本である。
情報をどう読み解くか
この本は、情報をいろいろな角度からみるための「方法」が多く書かれている。これが大変にわかりやすい。
本書では、新聞記事やコラムを例にしているが、今だったらネットにそのまま置きかえてもいいだろう。
読み物としても抜群に面白いので、おすすめの1冊だ。
美術をテーマにした極上ミステリー「鑑定士と顔のない依頼人」
今日は映画「鑑定士と顔のない依頼人」を紹介しよう。
「ニュー・シネマ・パラダイス」で有名なジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品だ。
美術をテーマにした極上のミステリー
先に言っておこう。この作品は大変に面白い。
タイトルもパッケージもパッとしないが、いったん見始めたら最後まで一気である。すばらしい求心力のある作品だ。
The Best Offer
さてこの作品、例によって「鑑定士と顔のない依頼人」というのは邦題である。もとのタイトルは「The Best Offer」なので、まったく違ったものになっている。
洋画を見るときは、ぜひ原題にも注目してほしい。この作品は、最初から最後まで「The Best Offer」がキーになっている。その点に注目して鑑賞するほうが、断然面白い作品だ。
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よく作りこまれた作品
この作品、登場人物がとるポーズが、芸術作品のオマージュだったりする。それが1つや2つではなく、ふんだんに盛り込まれているのだ。
もちろん知らなくても十分にたのしめるが、こうした小ネタを探すのも非常に面白い作品だ。おすすめの映画である。
「1984年のUWF」のこと
「1984年のUWF」が物議を醸している。
あくまで一部の間で、という但し書きはつくものの、インパクトのある1冊であることには間違いない。
「幻想」というもの
この本に関しては、以前もこのブログで取り上げたことがある。いろいろと気になる点はあるものの、ワタクシはこの本を非常に価値のある1冊だと思っている。
こうした本が出ると、プロレス系のマスコミやライターから反論の声があがる。
だが、大抵の場合、感情論とか抽象論で終わってしまい、そこから話がすすむことはまずない。
相手がワルツを踊れば私もワルツを踊り
「1984年のUWF」には、確かに誤った表記や「?」と思わされる部分もある。
だが、プロレス系のマスコミがこの本に反論するのであれば、「柳沢氏以上の取材量と情報量を持って、きちんとUWFを検証する」ことで対応してほしいものだとワタクシは思う。
ニック・ボックウィンクルが言うところの「相手がワルツを踊れば私もワルツを踊り、ジルバを踊れば私もジルバを踊る」である。
本のアラをつっこんだり、柳沢氏自身を否定したりしても、なんら反論になっていないように思う。
当時のこと
ただ、UWFは当時、話題になったし、そこに夢をみた人も多かっただろう。
たとえ、マスコミやフロントの仕掛けに乗せられた部分があったとしても、熱いファンもいたのだ。輝いている選手だっていた。
本の感想は読んだ人それぞれのものだが、「今見たら」「今考えれば」だけでみてしまうのは、少しさびしいような気がする。
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黒川博行「蒼煌(そうこう)」を読んだ
黒川博行「蒼煌(そうこう)」を読んだ。これは面白いですなあ!
この作品のテーマは「日本の美術界」。ある日本画家が、芸術院会員を目指す過程を描いた作品だが、こりゃあ、ドス黒い世界ですなあ、本当に闇だな、こりゃあ!
うすうす感じてはいたが
この小説はフィクションという体で書かれているが、「これって現実では・・・」と思わされる部分が大変に多い。
美術や芸術というと「なぜこの作家が」「なぜこの作品が(評価されてんの?)」と思うことがあるだろう。
そういった、うすうす感じていたことへの答えがこの本には存分に書かれている。
現実にあてはめて読む
この本の登場人物は、実在の人がモチーフではないかといわれている。人物だけでなく、作中に出てくる組織や大学などモチーフがあるらしい。
この方面に詳しい人は、そういったたのしみ方もできる1冊だ。
ワタクシはそっち方面にはちっとも詳しくはないが、「入選」「特選」とかの話は非常に面白かった。とりあえずドス黒い、実にろくでもないとだけいっておこう。
黒川博行氏
著者は黒川博行氏はもともと芸大出身で、高校で美術を教えていたそうだ。それもあって、細かいディティールが実に面白い。
美術をテーマにした本は、これ以外にもいくつかあって、どれもたまらない魅力がある。
小説としても大変面白いので、美術の知識なしでも十分にたのしめる。