ミステリーな仏像
最近、仏像について書かれた本を読むのがたのしい。
というわけで、今日は最近読んだ本を紹介しよう。
ミステリーな仏像
ピースをする仏像がインパクト抜群の1冊。
各地にある不思議なポーズ・謎の姿をした仏像をとりあげているのだが、実に面白い本だ。
特にいいのは、それぞれの仏像やそのルーツに真摯に向き合っているところだろう。内容が実に濃く、この方面の専門書といっても過言ではない仕上がりだ。
自らを「神仏探偵」と称する本田不二雄先生によるすばらしい1冊だ。
かくれ里
つづいては、白洲正子先生の「かくれ里」である。
ワタクシはこれまで白洲正子先生の本を読んだことがなかったのだが、図書館でみつけた「別冊太陽 白洲正子の旅」を読んで一気にハマってしまった。
十一面観音に興味を持ったことから手にしたのだが、文章の美しさにノックアウトされてしまった。
読みながら「こんな美しい文章に触れるのはいつ以来だろう」と感じてしまった。しばらくはハマリ続けていきそうな予感だ。
好きです、近江の仏像
これも十一面観音に興味を持ったことから手にした1冊。
写真はなく、約70体の仏像がイラストで書かれているのが面白いところ。
初心者目線で描かれており、とてもわかりやすくていい本だ。
ただ、この類の本に多いのだが、「仏様」ではなく「ほとけさま」なんだよな。
女子的なたのしみ方や「ほとけさまに会いにいく」といった表現に、薄ら寒さを感じる人にとっては厳しいかもしれない。