考えをまとめるためのノート その2
前回書いた「考えをまとめるためのノート」だが、今回は1冊の本を紹介しよう。思考法、アイデアの出し方で迷っている人は、この本がオススメだ。
もとは2009年に出た本だが、2016年に改訂版が発売されたものだ。
今、新品で手に入るものは2016年版だと思うが、2009年版と内容はほぼ変わっていないので、どちらを読んでも大丈夫だ。
図を使った考え方が非常によくまとまっている1冊だ。ワタクシ的には、この類の本はこれ1冊で十分と思っている。
「もっといい方法があるのでは」と思ったときは
こうした本を読む時に大切なのは、「なぜその本を読むのか」という動機、いちばんの理由を忘れないことだ。
よくあるのが、読み終わったあとにちょっとやってみて「ほかにいい方法はないだろうか」「もっと自分に合った方法はないだろうか」と別のノウハウを探すことだ。
これは絶対にNGだ。そんなことをしていたら、この先もずっとハウツー本を探すことになる。
じゃあ、どうすればいいか。
答えは簡単だ。今読んだのは、「アイデアの出し方、思考法について書かれた本」ではないか。
本で読んだことを生かす
「もっといい方法があるのではないか」と思ったのなら、本で読んだ方法をベースに、どうしたらよりよくなるかを「アイデアを出す、思考すればいい」のだ。
たとえば「図がもう少し使いやすければ」と思うのであれば、どうしたらその図が使いやすくなるかを考える、というわけだ。
せっかくアイデアの出し方、思考法の本を読んだのだから、ここで生かせばいいのだ。
また、もう一度読み直してみるのもいい。
図の書き方だけに目がいっていた人は、「なぜその図を使って考えているのか」「なぜその図を使うと考えがまとまるのか」にも目をむけてみよう。
例が載っていれば「なるほど」で終わるのではなく、自分のテーマをあてはめて、実際に書いて考えてみよう。それがこうした本を「読む」ということだ。
こうした類の本は、ろくでもない内容のものも多いが、大切なのは「アイデア、思考法を求めるのであれば、自分で考える気概が必要」ということである。