talkingdoll

カメラとへんてこなものを愛するフリーランス。カメラ、映画、へんてこなどのネタをつぶやきます。

アガサ・クリスティー「ゴルフ場殺人事件」

アガサ・クリスティー「ゴルフ場殺人事件」を読んだ。

ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

1923年の作品で、ポアロものとしては2作目となる作品だ。

この作品は以前から興味があったのだが、表紙をみて「う~ん・・・」と思っていた作品だ。ワタクシはゴルフに興味がないし、どうなのかなあと。

しかし、他の出版社や昔の表紙をみるとずいぶんと印象が違うではないか。

ゴルフ場の殺人 (創元推理文庫 105-25)

これは怖そうだ。最初に挙げた表紙に比べると、かなり不穏な空気が漂っている印象だ。

ゴルフ場殺人事件 (新潮文庫)

こちらも不穏だ。怖さがある。

ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫)

これはどうなんだ・・・という表紙である。

こうして挙げてみると、同じタイトルでも表紙によって受ける印象がずいぶんと違うことがわかる。

面白い作品なだけに

「ゴルフ場殺人事件」は抜群の面白さだ。アガサ・クリスティー作品を読んでいて思うのは、構成の立体感。平面的ではなく、別の軸を使ったかのような構成には毎回うならされる。

非常に満足な読書だっただけに、余計に「表紙の残念さ」を感じてしまった。

ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

早川書房のこのシリーズの表紙は、「適当に選んだような写真」が多い印象だ。タイトルの文字だけをみて、なんのひねりもなく選んだのでは・・・と思わされる。

ちなみにこの作品は、ゴルフやゴルフ場がメインの話ではない。そう、作品のイメージにまったく合っていない表紙なのである。

作品としては本当に面白い。タイトルや表紙にピンとこない人もいるかと思うが、ぜひ読んでほしい作品だ。

ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

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