「週刊文春」編集長の仕事術
【「週刊文春」編集長の仕事術】を読んだ。
ワタクシは「週刊文春」の読者ではないが、非常に面白い1冊だった。
「週刊文春」編集長の仕事術
先に言っておくと、この本は「週刊文春」の秘密や裏側が書かれた本ではない。
タイトルにある通り、本当に「仕事術」の本だ。
「なぜスクープを連発できるのか」「どうやってあのスクープをモノにしたのか」といった話はほとんど書かれていない。週刊文春ならではのものを期待すると、スカされた気分になるかもしれない。
だが、仕事術の本としては非常に秀逸だ。
仕事に取り組む姿勢や「人」としてのこと、忙しい日々を送っていると忘れてしまいがちなことなど、大切にしたいことがいっぱいに詰まった1冊だ。
読んでいるうちに、がんばろうという気持ちにさせてくれる。全体に読みやすく、オススメの1冊だ。
どう読むか
この本では「週刊文春」の取材方法についてもチラッと書かれているが、きわめて真っ当で正攻法のみだ。当然のことながら、ぼやかしている部分もある。
モノの考え方もそうだ。同意できることもあれば、そうでないこともある。ワタクシは思うのだ。本というものはそれでいい。
本書にも書かれているが「今は敵味方で分けすぎ」というきらいがあるように思う。大きなことだけでなく、小さなこと、それこそちっぽけな趣味の世界でもそう感じることがある。
「100%同意できるから良書」「同意できない部分があるからダメです」という読み方は、ちょっともったいないと思うよな。