「ハウンター」を観た
「ハウンター」を観た。これ、なかなかいいですよ!
ハウンター
ハウンターは、「CUBE」で一躍有名になったヴィンチェンゾ・ナタリ監督による作品だ。
ホラーに分類されることも多い作品だが、パッケージにもあるSFサスペンスというのが近い分類だろう。ただし、このSFは藤子・F・不二雄先生言うところの「すこしふしぎ」のSFだ。
影(または陰)の使い方がやや過剰な部分もあるが、つくりこまれた映像は一見の価値ありの作品だ。
タイムループものだが、他のループものとはちょっと違ったつくりになっている。また、その仕掛けがわかって終わりという構成ではないのも面白いところだ。
抜群の脚本と演出
この作品、脚本と演出がとにかく抜群だ。低予算映画であるが、知恵と工夫でここまでできるのかと思わせてくれる作品だ。
台詞も少なく、状況説明も少ない。全編がほぼ主役のアビゲイル・ブレスリンの不安げな表情ですすんでいくのだが、これだけで話が分かるし見せられる。本当によくできた作品だ。