「罪と罰」を再び読みはじめる
カラマーゾフの兄弟が抜群に面白かったので、今度は「白痴」か「悪霊」を読もうと思っていたのだが、そこは田舎の悲しいところである。
近隣の書店をみても、中途半端にしか置いていないのである。上巻だけならまだしも、下巻しか置いていないとか何なのそれ!
本というのは、読みたい時は猛烈に読みたいものだ。
そのときのワタクシはこんなイメージである。
ドストエフスキーが読みたい!読みたぁぁぁぁい!!
とりあえず
そんなわけで、とりあえず手元にあった「罪と罰」を再読することで自分を落ち着かせることにした。
ところが、である。やべえ、面白い!すっげえ面白い!
「とりあえず」とか言ってすみませんでした状態である。
今回読んでいるのは、工藤精一郎先生の訳のものである。
何年ぶりかの再読だったが、読み始めて最初に思ったことは「字がでかっ!」ということだった。
同じ新潮文庫でも、先日読み終えた「カラマーゾフの兄弟(原卓也・訳)」のものより、ほんのわずかだがフォントが大きいようだ。
初読の時と比べて、感じ方が違うのも面白い。
読む時期もあるだろうが、初読の時よりも余裕を持って文章を捉えられるような気もする。
謎ときシリーズ
海外文学は「謎とき本」が出ていることもある。
ワタクシはこういう考察本も好きで、よさげなものを見つけると嬉しくなる。
ただ、入手困難なものや価格が高沸しているものもあるのが困ったところだ。こういう時に図書館は本当にありがたい存在だ。