篠田節子先生の小説が面白い
ワタクシは篠田節子先生の小説が好きである。
今回はワタクシのお気に入りの作品を紹介しよう。
仮想儀礼
「新興宗教をつくったら儲かるんじゃね?」からはじまる物語である。これは抜群に面白かった。
それにしてもリアルである。実際にどっかで見てきたんじゃないかというぐらいに、生々しい。
テーマがテーマなので、今ひとつ知られていない作品のように思うが、かなりの傑作だと思う。
ブラックボックス
食品業界の闇について書かれた1冊だ。
ミステリ&サスペンス仕立てになっているが、これまた「実際にみてきたんじゃね?」というぐらいに、すさまじいリアリティーだ。
テーマも深く、情報量も膨大だが、篠田節子先生はこのまとめ方が本当にすごい。これこそがまさに作家の力量と思わせてくれる。大好きな作家である。
転生
「転生もの」を篠田節子先生が書いたらこうなるという作品である。
謎の死を遂げたパンチェンラマ十世が、ミイラ状態で蘇るという素晴らしい転生ものだ。道中もミイラのままだぞ。
なんとも奇想天外な設定であるが、そこは篠田節子先生の作品である。こうした設定でも、妙なリアリティと説得力があり、面白い作品だ。
ロズウェルなんか知らない
これも面白い作品だ。町興しに選んだのはオカルト要素。日本の四次元地帯としてこの町を復興させる!という物語である。
篠田節子先生の作品はテーマは様々だが、人間模様が本当に面白い。
タイトルだけ見ると、一発ネタに思えるかもしれないが、実際に読んでみると、非常に心にくる作品だ。
面白い作品がいっぱい
有名作としては、パニックものとして抜群の面白さを持つこの作品、
夏の厄災や、ドラマ化もされて話題になった
女たちのジハードだろう。
ジャンルの振り幅が広いが、基本的にハズレが少ない作家だと思うので、自分にあったものを読むとたのしめると思う。