talkingdoll

カメラとへんてこなものを愛するフリーランス。カメラ、映画、へんてこなどのネタをつぶやきます。

篠田節子先生の小説が面白い

ワタクシは篠田節子先生の小説が好きである。

今回はワタクシのお気に入りの作品を紹介しよう。

仮想儀礼

仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫)

新興宗教をつくったら儲かるんじゃね?」からはじまる物語である。これは抜群に面白かった。

それにしてもリアルである。実際にどっかで見てきたんじゃないかというぐらいに、生々しい。

テーマがテーマなので、今ひとつ知られていない作品のように思うが、かなりの傑作だと思う。

ブラックボックス

ブラックボックス (朝日文庫)

食品業界の闇について書かれた1冊だ。

ミステリ&サスペンス仕立てになっているが、これまた「実際にみてきたんじゃね?」というぐらいに、すさまじいリアリティーだ。

テーマも深く、情報量も膨大だが、篠田節子先生はこのまとめ方が本当にすごい。これこそがまさに作家の力量と思わせてくれる。大好きな作家である。

転生

転生 (講談社文庫)

「転生もの」を篠田節子先生が書いたらこうなるという作品である。

謎の死を遂げたパンチェンラマ十世が、ミイラ状態で蘇るという素晴らしい転生ものだ。道中もミイラのままだぞ。

なんとも奇想天外な設定であるが、そこは篠田節子先生の作品である。こうした設定でも、妙なリアリティと説得力があり、面白い作品だ。

ロズウェルなんか知らない

ロズウェルなんか知らない (講談社文庫)

これも面白い作品だ。町興しに選んだのはオカルト要素。日本の四次元地帯としてこの町を復興させる!という物語である。

篠田節子先生の作品はテーマは様々だが、人間模様が本当に面白い。

タイトルだけ見ると、一発ネタに思えるかもしれないが、実際に読んでみると、非常に心にくる作品だ。

面白い作品がいっぱい

有名作としては、パニックものとして抜群の面白さを持つこの作品、

夏の災厄 (角川文庫)

夏の厄災や、ドラマ化もされて話題になった

女たちのジハード (集英社文庫)

女たちのジハードだろう。

ジャンルの振り幅が広いが、基本的にハズレが少ない作家だと思うので、自分にあったものを読むとたのしめると思う。

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