「戦慄病棟」作りは粗いが、パワフルなホラー映画だ
「戦慄病棟」を見た。作りは粗いしツッコミどころも満載なのだが、それらを見事にふっとばすパワーのある映画だ。それにしても、だ。
あまりにひどいパッケージ
このパッケージデザインは史上最悪ではないだろうか。悪ノリテロップはテレビだけにしとけという話である。作品自体をぶち壊すどころか、明らかにミスリードを狙ったフレーズは悪質極まりない。
ちなみに原題は「Exeter」であることも言っておこう。
ホラー映画の新機軸
この映画、作品自体はかなり荒削りだ。だが、作品全体にパワーがあふれており、まあ、なんだ、実に面白いのだ。
Exeter Official Trailer 1 (2015) - Brittany Curran Horror Movie HD
やり方をネットでみながら悪魔祓いとか、バカバカしいことこの上ないのだが、実際にはじまってみると、これがド迫力なのだ。かなりビビるぞ、これ。
ホラー映画らしいメンバー構成
主人公たちのグループは、クズっぽいキャラクターが勢ぞろいだ。そう、ホラー映画に出てくる若者グループの王道パターンである。見た瞬間に「あ、こいつ死ぬな」というキャラクターがいるのも、まさに王道だ。
監督は「テキサス・チェーンソー(2003)」のマーカス・ニスペルだ。
映画の出来
ワタクシはいつも思うのだが、「騙すような売り方」は結局は自分たちの首をしめるだけではないだろうか。
その人たちの首がしまるだけならまだいいが「作品が作品としてきちんと届かないこと」は、いずれ大きなしっぺ返しがくるような気がしてならない。
この映画もそうだ。原題をねじまげてこんなタイトルになってしまった。「どこが心霊捜査なんだよ!」「タイトル詐欺」と言われるのは作品のほうである。