「こういう映画はちょっと・・・」今回はワタクシが苦手な映画について書いてみる
このブログは、基本的にワタクシの好きな映画を書いている。非常に偏ったチョイスではあるが、どれもオススメの映画である。
そんなスタンスなので、ワタクシ的に「う~ん・・・」という映画だったり、「こりゃ厳しいなあ」という映画は取り上げていない。
今回は「こんな映画が苦手」というものを書いてみよう。
とりあえず時系列をバラバラにしてみました
ワタクシはこの系統の映画には苦手意識がある、いや、パルプ・フィクションやメメント、21グラムのように、時系列をバラバラにすることで面白みが増したり、そこに深い意味があるような映画は本当に好きだ。
だが、「とりあえず時系列バラバラにしてみたらかっこいいんじゃね?」的な感じでつくられた映画はダメだ。
確かにこれをやると、なにやら謎めいた感じは出るし、高尚な感じに見える。映画だからこそできる部分もある。
だけど、見終わった後「これ、何のためにバラバラにしたんだ?」と感じさせる映画ほどむなしいものはない。
パルプ・フィクションは、単発のシーンごとでも非常に面白い。ワタクシはここはかなり大きなポイントだと思う。そのため、時系列に気づかなくても楽しめる。そして、時系列に気づいてからの考察もまた楽しいのだ。とてもいい作品だ。
シーンのつなぎが致命的にダメな映画
カット割り(カメラ割り)がいまいちとでも言おうか、こういうところは監督のセンスが本当に出る。
たとえば、先日紹介したBUG/バグだが、ストーリー的にはさほど評価は高くないものの、カット割り、シーン構成に関しては抜群の一言である。
こういう映画は最後まで興味深くみることができる。M・ナイト・シャマラン監督の作品もそうだ。ちなみに、キャリアのある監督に対して、よく「あの監督はあの時がピークだった」という評をされることがあるが、ワタクシはこうした言葉だけを真に受けるのはどうかと思う部分がある。
たいていの場合、売り上げやストーリーなどを指していることが多く、監督自身の持つテイストや演出は磨きがかかっていることも多い。
シャマラン監督は特に「どんでん返し」を期待する風潮ができてしまっているので、それが今の評価につながっている部分もある。ワタクシはこうした見方だけでは大変にもったいないと思うのである。
話がややそれてしまったが、カメラ割り、シーンつなぎがダメな映画はワタクシ的につらいという話だ。
とりあえずこれをやっておけばいい
日本のテレビ番組によくある「とりあえずこれをやっておけばいい」的な作りは、私が最も絶望的な気持ちになるパターンだ。たとえば、トークで青春とかバレーの話になるとバックに「アタックナンバー1」をかけるようなセンスである。そこには知恵も発想もなく「はいはい、この話ならこれね」というマニュアル的なつくり。これは絶望的にいけない。
多くの邦画は基本的にこの作りだと思っていい。「はい、このシーンです」のパターンの組み合わせだ。まさに「おしごと」である。、邦画は映画でも完全にガラパゴスになってしまったと感じる。
まとめ
いつも好きな映画ばかり書いているので、今回は「たまにはそうでない記事も」と思って書いたものだ。映画はストーリー以外にもたのしめるポイントがたくさんあるので、そういった部分も少しずつ書いていけたらと思う。