なんかついてくるぅ!「イット・フォローズ」を見た。
「イット・フォローズ」を見た。
簡単に言えば「性交渉したら、よくわからない人につけまわされる菌をうつされた」という映画である。
なんだか意味がわからない設定だが、安心してほしい。本編でもまったくその意味は説明されない。
だが、この映画はそんなことは関係なく、「よくわからない人につけまわされる」のが本当に不気味で怖い。ついてくる人は、誰に化けているかわからない。毎回、姿が違っていたりする。だが、とにかくついてくるのだ。
予告編のつくりはひどいが
このブログで何回も書いているが、日本の予告編のつくりは本当にひどい。なぜいちいちドヘタなナレーションとテロップを入れるのだろうか。余計なことをして雰囲気をぶち壊す典型である。
「タランティーノ絶賛」の映画
ちなみにこの映画、パッケージ裏には「タランティーノ絶賛」と書かれている。
洋画ファンなら分かる人も多いだろうが、「タランティーノ絶賛」系は非常にアテにならない。
基本的に「タランティーノが~」とつく映画は、尖ったところやカルトなところがあるものが多い。また、今までの映画にあまりなかったパターンのあるものや、変わったひねり方をしているものにつくことも多い。
おそらくだが、これは「全米が泣いた」的なもので、タランティーノが少し言及しただけでも大げさに言っているのではないだろうか。
「このシーン、バカだね~」と言ったぐらいでも、絶賛にすりかえて宣伝しているような気がする。
ニューセレクトとアルバトロスに匹敵する打率
まあ、ワタクシのように何度だまされても今度こそはと思う人がいるから、こういうフレーズのつけ方をするというのもあるだろう。たまに大当たり作品を入れて釣るという、ある意味、ギャンブルと言えるかもしれない。
ワタクシがこれまでに見てきた「タランティーノ絶賛」系の映画の打率を考えると、ニューセレクトとアルバトロスとあまり変わらない気がする。
「ボールを見ないでバットを振ったほうがヒットが出るんじゃないか」という感じである。