talkingdoll

カメラとへんてこなものを愛するフリーランス。カメラ、映画、へんてこなどのネタをつぶやきます。

アガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」

アガサ・クリスティーそして誰もいなくなった」を読んだ。

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ずいぶん前に読んだ記憶があるが、あらためて読んでみた。いやぁ、震えがくるぐらいにすごい作品だ。

そして誰もいなくなった

そして誰もいなくなった」は今から80年近く前、1939年に刊行された作品だ。

原題は「And Then There Were None」(発表当時は違ったタイトルだったが、改題された)。

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

現在は、新訳版(青木久恵訳)が出ているが、言い回し等、様々な部分で違いがある。最も大きな違いは「童謡」と「島の名前」だろう。

旧版(清水俊治訳)で使われていたものは差別用語にあたるとして、名称が変わっている。そのため、旧版と新訳版では、物語の雰囲気が違ってみえる部分がある。

まさに名作ミステリ

それにしても、すさまじい完成度の作品だ。

特に、シンプルでありながら、全く不足のない描写には驚かされる。「行間を読ませる」とはこのことだろう。全部を書いていなくても、あれこれと想像させられる。

構成も抜群で、小説としての完成度も非常に高い―読んでいてそう思うことしきりだった。

純粋に「読んでいて面白い」―これぞ娯楽!すばらしい作品だ。

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 

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