ロマン・ポランスキー「ゴーストライター」
今回は「ゴーストライター」を紹介しよう。
ロマン・ポランスキー監督によるサスペンス作品だ。
ゴーストライター
「ゴーストライター」は、元首相の自伝執筆を請け負ったライターが主人公の映画である。
ミスリードを誘いすぎの予告編で、日本版はこんなことばっかりしているなとあきれるばかりだが、映像の雰囲気は伝わるのではないかと思う。
実際の作品は、全体が静かなトーンでまとめられており、極上のサスペンスに仕上がっている。全編を通してみると、天候の使い方が非常に面白い作品だ。
ロマン・ポランスキー
さて、今回はロマン・ポランスキー監督作品について少し話をしよう。
氏の作品として絶対に欠かせないのが「ローズマリーの赤ちゃん(1968)」だろう。
ホラーに分類されることも多いが、普通のホラーのイメージで見ると度肝を抜かれること間違いなしの作品だ。
Rosemary's Baby (1968) - Trailer
全編に不気味な空気が漂っており、じわじわと心に来る怖さがある。
もちろんチャイナタウンもはずせないところだ。
生々しさと独特の空気感がたまらない、ハードボイルドものの傑作である。
ロマン・ポランスキー監督の作品は、全編通じての空気感とトーンが本当に素晴らしい。言葉やアクションなくとも、その作品の世界へといざなってくれる。
今回紹介した作品はどれも面白いので、興味のある人はぜひみてほしい。