この山、何かおかしい・・・「デッドクリフ」
今日はクライミング・ホラー「デッドクリフ」を紹介しよう。
立入り禁止の山岳地帯でロッククライミングを始めた若者たちが、なんとも恐ろしい目にあうホラー映画である。
この映画、一般的には評価が分かれる作品だ。なぜなら、前半の出来が素晴らすぎるのである。
そのため、後半との落差が非常に大きく、いわゆる「がっかりな映画」になってしまっている。
ただ、この映画、前半だけで十分に「金が取れる映画」になっている。特にロッククライミングのシーン、山と山をつなぐ吊り橋を渡るシーンはド迫力だ。高所恐怖症の人は足がすくむこと受け合いだ。
前半限定なら、傑作という映画である。
同タイプの映画
同じようなタイプの映画では「ディセント」がある。
これも中盤までは本当に素晴らしい作品だ。そこからの展開も面白いのだが、やや斜め上を行く展開なため、映画全体で考えると評価が分かれる作品だ。
この映画にしかないシーンに出会えたら
ホラー映画をみる際に知っておくといいことがある。それは「この映画でしかみられないシーンに出会えたら、勝ちと思え」ということである。
ホラー映画は低予算のものが多いので、監督のやりたいことを実現しきれていないものが多い。だが、できている部分もある―そういう目でみると、このジャンルがより楽しめるようになる。