talkingdoll

カメラとへんてこなものを愛するフリーランス。カメラ、映画、へんてこなどのネタをつぶやきます。

相場英雄「クランクイン」にがっかり

相場英雄「クランクイン」を読んだ。

クランクイン

これはひどい・・・。

この作家はドラマみながら書いてんのか?

この作品、社会派(笑)というスタイルを捨てて新境地を目指したらしいが、それが完全に裏目に出てしまった1冊だ。

前にもこのブログで、この作者は薀蓄でそれっぽく見せているだけで、人間がまったく書けていないと書いた。

安っぽいドラマの棒演技をみながら書いているんじゃないかというようなことも書いた記憶がある。

この作品は、薀蓄がなくなった分、その部分が一気に出てしまった印象だ。

映画への思い入れがまったくない作品

映画をネタにしているということで読んでみたわけだが、参考文献にあげられている本から適当につまんだだけ、大半は薄っぺらい内容である。

なんというかな、この作者、ただ芸能人を使ったネタを書きたい(あるいはあて書きをしたい)だけで、映画に関しては何の思い入れもないことが、読んでいると丸わかりなんだよな。

小説というもの

先日読んだ「罪の声」もそうだったが、なぜこんなにどの人物も棒演技で、なぜ学芸会みたいなセリフばっかり言うのだろうか。

これは小説に限らないが、日本の作品は「人間を描く」ということに関して、退化している気がしてならない。

あと、この作者だけではないが「バタバタさせればコメディ」みたいな認識はいい加減勘弁してほしいものだ。笑いあり涙ありと評されることのある本作だが、笑いありなのか、これ・・・?

まあ、ワタクシはこの本のターゲットではないということだろう。アイドルが主役のドラマが大好きな人はたのしめるかもしれない。

クランクイン

クランクイン

 

 

 

 

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