読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

talkingdoll

カメラとへんてこなものを愛するフリーランス。カメラ、映画、へんてこなどのネタをつぶやきます。

帯で盛大なネタバレ(笑) 藤田宜永「奈緒と私の楽園」

藤田宜永奈緒と私の楽園」を読んだ。

奈緒と私の楽園

まず先に書いておこう。この帯はひどい(笑)

ネタバレどころか、本当にこれだけで終わる物語である。

なんというネタバレ

どういう意向があってこの帯になったのかは知らないが、これはちょっとひどい。この作品は、「そこに至るまでの過程」をたのしむ作品―ワタクシはそんな印象を持っている。

この帯だけをみると「話がここからスタートする」ようにもみえる。だけど、実際はこの帯に書かれている状況はほぼゴール地点という(笑)。

作中では、あと一歩がすすめない主人公を丹念に書いているのに「奈緒とそんなことやるのかよ!」と帯でネタバレをしちゃってるわけだ。

映画の宣伝で「ラスト5分の衝撃」とかやっちゃうのよりひどいと思った。

奈緒と私の楽園

奈緒と私の楽園

 

藤田宜永

さて、帯で盛大にネタバレをかましてしまっている本作だが、藤田宜永という作家について書いてみよう。

この作家の作品はなんというのだろう、出だしはいつも面白いのだ。ふわーっというか、つかみどころのない感じが興味をひく。

だが、話がすすんでいくにつれてとたんに失速する―そんな作品が多いように思う。

そう考えれば、この帯もアリかもしれない。「物語のゴールをたのしむ作品ではないですよ」というメッセージ・・・なんてことも思ったが、まあ、単にろくに考えずにつけただけだろう。

衝撃的なフレーズ(笑)を並べておけばウケますよ!みたいな感覚だろう。

まあ、それはさておき、「奈緒と私の楽園」を読んでいたら「リミックス 」を思い出した。

リミックス (徳間文庫)

リミックス (徳間文庫)

 

 これも、つかみどころのない雰囲気があるところまでは面白かった印象がある。この作家の作品は、そういう楽しみ方をするのが正解なのかもしれませんな。

広告