渡辺俊介「アンダースロー論」を読んだ
こんなに書いていいの!?というぐらいに、投げ方のコツ、技術解説がされている1冊だ。こりゃあ、面白いっすよ!
アンダースローとは
アンダースローとは、ピッチャーが投げるときに腕が水平より下から出るフォームのことをいう。
上の映像は、渡辺俊介氏のものだが、水平を下回るどころか、地面スレスレから手が出ている。アンダースローが「サブマリン」と呼ばれる所以がよくわかる映像だ。
この本は、この投げ方のコツが存分に書かれている1冊だ。
アンダースローは受け継がれていく
本書を読んで驚くのは、渡辺俊介氏の貪欲さだ。特にアンダースロー、サイドスローの先輩たちから教わり、受け継いでいる部分が多いのは感動的だ。
伝説のサブマリン・山田久志氏から教わった話のくだりは非常に面白い。腕は下からだが、手首は下からではなく立てて投げるのだそうだ。
山田久志氏の映像をみると、確かに手首の角度がそうなっている!
いやぁ、美しいですなあ!それにしても、ものすごいボールですなあ。
アンダースロー
映像をみるとわかるが、同じ「投げる」でも、上からと下からではずいぶんと違う。
渡辺俊介氏の本によると「指導者もアンダースローが分からない」というが、そりゃあそうだろうなあと思う。
だからこそ、アンダースローのポイントを伝えていきたいというのが本書である。そのため、ややマニアックな部分もあるが、全体に読みやすく面白い1冊だ。