スタン・ハンセン「日は、また昇る。THE SUN ALSO RISES」その2
前回にひきつづき、スタン・ハンセン「日は、また昇る。THE SUN ALSO RISES」の話である。今回はプロレス的な面で語ってみよう。
スタン・ハンセン
スタン・ハンセンは2000年に引退したが、今なお記憶に強く残っているプロレスラーだ。全盛期は凄まじい強さで、テレビの前でどうしたらハンセンを止められるんだ!と何度も思ったものだ。
当時、ワタクシはファンクスを応援していたのだが、もう絶望しかなかったものな。テリーとのシングルなんて、公開処刑を見るような気分だったものだ。なぜここまでやれるんだ!というぐらいにテリーをボロボロにしてたものな。
テリーへの感謝
だが、この本の冒頭でワタクシはいきなり泣いてしまった。テリーへの感謝の言葉、テリーが自分にとっていかに大きな存在だったかを書いている。
そう、あれはテリーもハンセンもプロフェッショナルだからこそ成り立った試合だったのだ。
読んでいると、テリーのことを心の底からリスペクトしているのが、これでもかというぐらいに伝わってくる。
もっと熱く!テリー・ファンク (東スポプロレスミニブックス no. 3)
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スティーブ・ウイリアムス
ハンセンは、スティーブ・ウイリアムスについても語っている。リング上では敵同士の存在だったが、いかにいい友人だったかが書かれている。
ウイリアムスが最後まで前をむいて生きた姿や、ハンセンの「彼の言葉が今も留守番電話にも残っている」というくだり、1つ1つのエピソードが心に染みる。
ウイリアムスとハンセンとの関係はこれまであまり語られることがなかったように思う。
リアルタイムでハンセンとウイリアムスの激闘を見ていたので、いい友人だったという話は読んでいて嬉しかったなあ。
ちなみに、ワタクシは、6.5武道館の一騎打ちで出たラリアット(オクラホマ・スタンピートを逃れてのウエスタンラリアット)がベストラリアットだと思っている。