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カメラとへんてこなものを愛するフリーランス。カメラ、映画、へんてこなどのネタをつぶやきます。

面白すぎて一気読み!ウィルキー・コリンズ「白衣の女」

先日、このブログで紹介した「白衣の女」を読了した。ゆっくり読もうと思っていたのだが、あまりの面白さに一気読みしてしまった。

白衣の女 (上) (岩波文庫)

白衣の女

白衣の女(びゃくえのおんな)は、ウィルキー・コリンズによって書かれたミステリ小説である。

1859年に雑誌で連載されて、1860年に発売。そう、150年以上前の作品なのである。

なのに、今読んでも古さを感じさせないどころか、この完成度は驚愕ものだ。おまけに抜群に面白い。これは必読モノですよ!本当にすさまじい1冊だ。

白衣の女〈1〉

現在入手可能なのは、最初に紹介した画像のもの(岩波文庫版)だろう。ワタクシが読んだのは国書刊行会版だ。表紙も挿絵も大変に雰囲気があっていい。

物語はそれぞれの手記によって紡がれていく

白衣の女は、登場人物の手記を連ねる形で書かれているのだが、これがまたいい。同じ出来事をそれぞれの視点から語るというよりも、視点が変わりながら話がすすんでいくといったスタイルだ。

視点(手記)が変わるときの「物語はウォルター・ハートライトによって続けられる」といった書き方がなんとも素敵で、ワタクシは思いっきりしびれてしまった。

翻訳のうまさもあると思うが、この作品にはシンプルながらもグッと心をつかむフレーズが多い。

まとめ

白衣の女には様々な要素が含まれている。描写も丁寧かつ深いので、ミステリとしてではなく、1つの文学作品としてもたのしめるように思う。

ワタクシは読み終わって壮大な人生の物語だなあと思った。

興味のある人はぜひとも読んで欲しい作品だ。

白衣の女 (上) (岩波文庫)

白衣の女 (上) (岩波文庫)

 
白衣の女 (中) (岩波文庫)

白衣の女 (中) (岩波文庫)

 
白衣の女 (下) (岩波文庫)

白衣の女 (下) (岩波文庫)

 

 

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