「1984年のUWF」を読んだ
これは強烈な1冊だなあ。
前田目線からではないUWF
これまでUWFは、前田日明氏の発言をもとに語られることが多かったが、この本は強烈だ。
前田目線ではないUWFは、実はこんなふうだった―と、様々な検証がされているのだ。これはねえ、前田日明ファンの人は読まないほうがいいかもしれない。
今まで「拠り所」とされていたところまで、粉々に打ち砕かれるぞ。
Uの幻想
ファンにとってはかなりきつい内容なので、当然、批判もある1冊だ。
中には、表記の誤りを指摘して「こんなミスをしている!まったく信用できない本だ!」という声もある。
たとえば、「キャメルクラッチをキャラメルクラッチと書いている!この本はまったく信用できない!」というような声だ。
この本に興味を持って熱くなるような人は、たぶん、リアルタイムにその時代を経験した人たちだろう。
つまり、それなりに年を重ねているわけで、なのになんだ、この小学生みたいな批判の仕方は。ワタクシもUには夢を見たぜ、それでも「プー、クスクスクスwww」と思ってしまった。
フィルターあってこそだったのか?
UWFも前田日明氏も、マスコミというフィルターが大きかったのかもしれない。
ある時期までの前田日明氏の発言は、それはもうかっこいいものだった。
だが、それはプロレス雑誌やメディアが言葉を選別していたのも大きかったのではと思うようになった。
有名な「誰が一番強いか決めたらええんや!」も文字でしか知らない時はしびれたけれど、実際の映像を見るともっとグダグダで、そんなにかっこよくないもんな。
次回につづく。