加藤周一「読書術」を読んでいる
加藤周一「読書術」を読んでいる。
こりゃあ、すばらしい本だなあ。
加藤周一「読書術」
本の読み方について1冊まるごと語っている本だが、読書系の本でここまで深いものはなかなかないのでは。本当にすごい。
読書の本質、本を読むということを、まっとうに語っている。読みやすい文体ながら、にじみ出る深み。もとは1962年発刊ということだが、読み継がれているのも納得の1冊だ。
1962年発行当初はこんなデザインだった。
カッパブックスである。
カッパブックスのレーベルは2005年で終了しているが、わかりやすくていいデザインだよな。
「読書術」は時代をほとんど感じさせることのない文体だ。今読むと、この本で予想された通りの現代になっていることに驚く。
どの項目も本当に面白い。よい師に教わるような感覚でたのしめる1冊だ。
読書本
読書本といえば、ベクトルはだいぶ違うが、これも読んだことがある。
タイトルにある「読書の技法」に関しては、合う人と合わない人がいるだろうが、「ノートの使い方」は抜群に面白かった。
読むと、100ページのノートが買いたくなる1冊だ。
ヘッセの読書術
今、読んでみたいと思っているのは「ヘッセの読書術 」だ。
車輪の下の「ヘルマン・ヘッセ」の本である。小説とはまたひと味違った面白さがありそうな1冊だ。
ひと味違った面白さがあるといえば、読書の本ではないが、この本も相当に面白い。
スティーヴン・キングの小説作法本だ。ハウツー本というよりも、これはキングの作品と言っていいだろう。1つの読み物として相当な面白さだ。興味のある人はぜひ読んでほしい。