talkingdoll

カメラとへんてこなものを愛するフリーランス。カメラ、映画、へんてこなどのネタをつぶやきます。

「星の旅人たち」を見た。これはいい映画だぁ!

星の旅人たち」を見た。これはいい映画だぁ!

星の旅人たち (字幕版)

しんみりと心にくるロードムービー

主人公のトムは、息子のバックパックと遺灰を背に、息子が果たせなかった巡礼の旅に出る。たまたま出会った仲間たちと800キロを歩く。移動はひたすら徒歩のロードムービーだ。

派手な映画ではないが、しんみりと心にくる場面が数え切れないぐらいにある。映像も演出も志しも本当に美しい映画だ。


映画『星の旅人たち』予告編

アルバトロス

ぶっちゃけた話、この映画、まったく期待していなかった。なぜなら販売元が「アルバトロス」だからである。

そう、ホラー映画ファンにとっては、ニューセレクトと並ぶ鬼門レーベルである。何度ジャケットに騙されたことか!

だが、両レーベルともたまに大当たりを出すので見切るに見切れないのだ。ジャケットから当たりはずれがわかりにくいのも両レーベルの特長だ。

正直「星の旅人たち」はたぶんハズレだろうなあと思っていた。

こんな言い方はあれだが、パッケージがホラーに比べて、ちょっとやっつけ感があるというか「あまり騙しにきていない」感じだったのである。

ところが、である。これは大当たり中の大当たりではないか。

だが、これで「騙しにきていないジャケット」のものを探すと、まんまと騙されるのがアルバトロスである。

たまたま出会った仲間たちとの800キロ

道中、トムとたまたま同行することになっていく3人との関係も実にいい。みんながみんな旅の顔をしているんだよなあ。見ていると、4人と一緒に旅をしているような気分になってくる。

作品全体で際立つのが「飾り過ぎない演出」だ。いいシーンも本当にさりげないのだが、それがかえってリアリティを出していて、泣かせるんだよなあ。ワタクシは何度もグッときてしまった。

この映画はなんといっても空気感が圧倒的で、旅モノの映画としても相当いい出来なのではないだろうか。間違いなくオススメの一作だ。

星の旅人たち [DVD]

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