死と隣り合わせの鬼ごっこ!サマー・インフェルノ
「サマー・インフェルノ」を見た。
このパッケージデザインを見てほしい。おまけに販売元がニューセレクトだ。そう、見るからにハズレ臭が漂っている作品だ。
・・・だが、どうしてどうして、これ、すごく面白いよ!
サマー・インフェルノ
毎度のことながら、なぜ日本の予告編はこんなに頭が悪そうなのだろうと思わずにはいられないが、本編は相当に面白い。それにしても、こういうひどいテロップの使い方はなんとかならないものか。
せっかくだから、海外版の予告編と比べてみよう。当然のことながら日本版のように頭が悪そうなテロップは一切出てこない。
SUMMER CAMP - New Trailer [Horror 2016] HD
これと比べると、日本版のテロップがいかにひどいかが分かると思う。こういうのは、テレビの中だけにしてくれないかなと思うわけだが、広がっていくんだよな。
誰がヤバイか分からない!入れ替わる感染モノ
サマー・インフェルノは作品ジャンルとしては、感染モノになるだろうか。
感染すると凶暴化して殺人マシーンのようになってしまうのだが、この作品の面白いところは、感染者が入れ替わっていくところだろう。
いったん感染しても時間が経つと元に戻るので、さっきまで凶暴だった人間が急にしおらしくなり、今度は別の感染者に追われるようになる。
つまり、攻撃側と逃げる側が時間によって入れ替わるのだ。死と隣り合わせの鬼ごっことでも言おうか、スリル満点でめちゃくちゃに面白い。
ホラーに重要な要素
カメラワークも秀逸で、緊張感の出し方、間の撮り方が非常にいい。また、人物それぞれが微妙にクズっぽいところも、このジャンルでは重要だ。ワタクシがB級ホラーに求める要素の1つだ。
クズといえば、キラー・スナイパーもおすすめだ。登場人物がそろいにそろってクズばかりだ。
まとめ
パッケージはかなりヤバげだが、残虐なシーンやグロテスクな映像はほとんどない。表情やシチュエーションで伝えるスタイルなので、血がドバドバ出るのが苦手という人もたのしめるのではないだろうか。
映像もエッジが効いていて、非常にいい。よく出来たB級映画(褒め言葉)としてオススメだ。