クエンティン・タランティーノ「ヘイトフル・エイト」を見た
「ヘイトフル・エイト」を見た。
クエンティン・タランティーノ監督による作品だ。
海外版はとてもかっこいいポスターだったのに、日本版があまりにひどいことで話題にもなった作品だ。
日本版は全員で記念写真。
ヘイトフル・エイト
さて、ヘイトフル・エイトだが実に面白い作品だった。日本では宣伝文句に「密室ミステリ」といったフレーズを使っているが無視したほうが絶対にたのしめる。断言しよう、これはタランティーノ節をたのしむ作品だ。
THE HATEFUL EIGHT - Official Teaser Trailer - The Weinstein Company
168分の長編だが、タランティーノ監督らしさ、タランティーノ監督ならではの味が満載だ。タランティーノ作品が好きな人なら、かなりたのしめるのではないだろうか。
エンジンのかかり
ヘイトフル・エイトは、3時間近い作品だ。ワタクシはタランティーノ作品が好きなので大変に面白かったのだが、全体の構成をみると、エンジンのかかりは遅めだ。
前半はタランティーノ作品らしく会話が多く、それぞれが長めだ。
この会話がツボにはまる人には抜群に面白いと思うが、ストーリー展開はゆっくりなので、「早く何か起こってくれよ!」という人にはやや退屈かもしれない。
「デス・プルーフ in グラインドハウス 」を見たことのある人は、それを思い出していただくとよいかと思う。
映画の面白さ
さて、作品全体だが、ワタクシは存分にたのしめたが、タランティーノ作品があわない人にとってはやや厳しいかもしれない。
これは難しいところなのだが、話だけでいえば1時間以上削れると思う。だが、ファンからしたら、そこにだって「おいしいところ」がいっぱいに詰まっているのだ。
ワタクシは抜群に面白かったが、個人的には「タランティーノ作品が好きな人以外にはすすめにくいなあ」というのが正直なところだ。
映画としてはよくできているのは間違いない。ただ、「はじめてタランティーノ作品を見る」という人には、別作品を先に見てからの方がよりたのしめるように思う。
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