「本当にそれが好きな人たち」がいられる世界
「なんか違うなあ」と思うことがある。
先日、文房具にハマった時の話を書いたが、文房具への純粋な興味というよりもノリが違うなあという人たちが多いことに気づいた。
手帳なんて最たるものだろうけれど、「『手帳の使い方を見せる』ための使い方」になっているのがやたらと多く、途方にくれてしまった。
ワタクシはもともとMOLESKINEのヘビーユーザーだったのだが、なんだか気持ち悪い使い方をしている人が目立つようになってきてからひいた。別に構わず使い続ける手もあるのだが、そういう人たちは「同じMOLESKINEの仲間として」みたいな目でみるんだよね。知らねえよ、お前らなんか。某手帳の仲間は魂の片割れみたいなノリは全力で回避したい。
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仲間といえば、「ガンバの冒険(昭和のほう)」は傑作だ。最近やったのは論外だが、出崎監督の「ガンバの冒険(昭和のほう)」は歴史に残る傑作だ。原作はこれまた心が震える。児童文学という位置づけではあるが、最近のなんちゃら文学賞の本を読むより1000倍は有意義な時間が過ごせる。ぜひ触れてほしい。
内にこもる
なんでもそうだが「人生が変わる」「毎日が充実する」系のことを言ってしまうと、内にこもる臭や内輪臭が強くなってくる気がする。そういうことを求める人たちが集まってくるのだろうし、内面をみることが好き・本当の自分探しが大好きな人たちもくるのだろう。そりゃあ内に寄っていくわなあという話である。
こういう言い方は気持ち悪いかもしれないが「文房具の愛で方」が違うという気がしてならない。要は、自分探しのツールあるいは内輪で集うためのツールとしての手帳が大好きなわけで、手帳という文房具が好きなわけではないと思うのだ。ほかにもっと似たような仲間の集うツールがあったら、そういう人たちの大半はそっちにいくだろうとも思う。
ジャンルの崩壊
ワタクシはアニメやオタク趣味はないが、聞くところによると最近はオタクの層も変わってきたらしい。いわゆるライトなオタク、ファッション感覚でアニメをたのしむオタク、リア充オタクが増えてきて、その昔から主流であった日陰者たちの世界ではなくなってきたという。そういう人たちに言わせれば「そのぐらいの知識やハマり方で、軽々しくオタクを名乗らないのでほしい」という部分もあるらしい(この言い方もすごいが)。
ワタクシも先日、「中二病でも恋がしたい!」を見て感じたが、絵もキレイになり何かとスタイリッシュになっていて、アニメだけどわりと見ていて恥ずかしくない。だからオタクじゃない人たちも見やすくなったのか、ライトなファンが増えたからそうなったかはわからないが、オタクネタをしていてもオタクっぽくないし、ふだんアニメを見ないワタクシにとっては意外なことだった。
ジャンルの主流
ジャンルや世界は、人が作るものだから主流になる人たちによって空気は変わっていく。
だがワタクシが思うのは「本当にそれが好きな人たち」がいられる世界であってほしいということだ。ネットが全盛の時代、数が大きく物を言うのは分かる。声が大きいものが強く見えるのは分かる。だけど、その傾向が強すぎやしないかと思うことがある。
まあ、なんだ、「なんか違うなあ」と思うわけだ。