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カメラとへんてこなものを愛するフリーランス。カメラ、映画、へんてこなどのネタをつぶやきます。

ぺヤングを使った160のレシピがここに「ぺヤング本」

今日は素晴らしき1冊「ぺヤング本」を紹介しよう。 「ぺヤングやきそば」を使った料理が存分にたのしめるレシピ本である。 ちょいのせでできる簡単料理から、かなり凝った料理まで載っているすさまじい1冊だ。 ちょいのせレシピ まずページを開くと、ぺヤン…

素晴らしすぎる1冊「東京のたい焼き ほぼ百匹手帖」

今回は「東京のたい焼き ほぼ百匹手帖」を紹介しよう。 たい焼きが食べたくて食べたくてたまらなくなる、素晴らしい1冊だ。 百匹ではおさまらないので「ほぼ百匹」 著者のイワイサトシ氏は、これまでに3000匹のたい焼きを食べてきたそうだ。「道行きもたい焼…

残念ながらハズレ・・・薬丸岳「友罪」

今回は、薬丸岳「友罪」について書いてみよう。 薬丸岳氏の少年犯罪モノである。 友罪 まずは「BOOK」データベースによる本書の紹介からはじめよう。 あなたは“その過去”を知っても友達でいられますか?埼玉の小さな町工場に就職した益田は、同日に入社した鈴…

薬丸岳「神の子」

今回は、薬丸岳「神の子」について書いてみよう。 以前、このブログで薬丸岳の小説を取り上げた時、こんなことを書いた。 「薬丸岳氏の小説は、登場人物の数が少ないもののほうが圧倒的に出来がいい」 この作品は、まさにその逆である。 何か起こさなきゃ 薬…

薬丸岳「Aではない君と」

今日は「Aではない君と」を紹介しよう。薬丸岳氏の小説である。 薬丸岳氏は少年犯罪をテーマに書かせたら、右に出るものがいない作家と言ってもいいだろう。氏の作品の中で、このテーマで書かれたものにはハズレがない。 問題提起ではなく、心と心のドラマ …

これはすごい!池上彰・佐藤優「僕らが毎日やっている最強の読み方」

今日は「僕らが毎日やっている最強の読み方」を紹介しよう。 これは面白い1冊だ。 僕らが毎日やっている最強の読み方 情報の読み方について語っている本だが、これは面白い。池上氏と佐藤氏が「どういう読み方をしているのか」ということが存分に書かれてい…

五十嵐貴久「贖い」

五十嵐貴久「贖い」を読んだ。 こりゃあ、面白いね! 贖い 五十嵐貴久氏の作品は、ツボにはまると抜群に面白い。「贖い(あがない)」は、まさにそれである。抜群に面白い。 「BOOK」データベースでは次のように紹介されている。 3つの「点」が繋がったとき…

相場英雄「クランクイン」にがっかり

相場英雄「クランクイン」を読んだ。 これはひどい・・・。 この作家はドラマみながら書いてんのか? この作品、社会派(笑)というスタイルを捨てて新境地を目指したらしいが、それが完全に裏目に出てしまった1冊だ。 前にもこのブログで、この作者は薀蓄で…

渡辺保裕「ドカコック」

今日は、ワタクシが好きなグルメ漫画を紹介しよう。 渡辺保裕「ドカコック」 まずはドカコックである。なんとも濃い表紙だが、中身もめちゃくちゃに濃い作品だ。 「旨いメシでドカ達の腹と心を満たし、必ず現場を成功に導く」と言われる男―それがドカコック…

久坂部羊「まず石を投げよ」、井上夢人「ラバー・ソウル」

今日は、最近読んだ本を書いてみよう。 久坂部羊「まず石を投げよ」 久坂部羊先生による医療ミステリである。 「BOOK」データベースによる紹介をピックアップしてみよう。 外科医・三木達志は医療ミスを告白し、患者の遺族にみずから賠償金支払いを申し出た…

帯で盛大なネタバレ(笑) 藤田宜永「奈緒と私の楽園」

藤田宜永「奈緒と私の楽園」を読んだ。 まず先に書いておこう。この帯はひどい(笑)。 ネタバレどころか、本当にこれだけで終わる物語である。 なんというネタバレ どういう意向があってこの帯になったのかは知らないが、これはちょっとひどい。この作品は…

小説の水増し・引っ張りについて 2

前回の記事のつづきである。小説に何を求めるか―それによって、水増し・引っ張りのとらえ方は変わるだろう。 先日読んだ本に逢坂剛氏の「のすりの巣」がある。「のすり」は漢字で書くと、環境によって変換できないことがあるようで、ネット上ではひらがない…

小説の水増し・引っ張りについて

小説において「連載→単行本」は定番だが、一気に読むと水増し・引っ張りが目立つものがある。 今回はそんなお話を。 ここ最近、黒川博行氏の小説にハマっている。どれも大変に面白く、ハズレが少ない作家の1人だろう。 ただ、先日読んだ「落英」はどうなのだ…

そして恐竜は鳥になった

今回は、最近読んで面白かった本を紹介しよう。「そして恐竜は鳥になった」である。 これは抜群に面白かった1冊。昔は「恐竜は絶滅した」というのが定説だったが、最新の研究ではそうではない。 この本は「恐竜がどうやって鳥になっていったか」を非常にわか…

こんな時代だからこそ「情報」について考えてみよう 苅谷剛彦「知的複眼思考法」

今日は、苅谷剛彦「知的複眼思考法」を紹介しよう。 「知的複眼」は、「ちてきふくがん」と読む。1つの視点からでなく、様々な方向からモノをみることについて書かれた本だ。1996年の本だが、これは名著ですよ。 知的複眼思考法 上で紹介したのはハードカバ…

「1984年のUWF」のこと

「1984年のUWF」が物議を醸している。 あくまで一部の間で、という但し書きはつくものの、インパクトのある1冊であることには間違いない。 「幻想」というもの この本に関しては、以前もこのブログで取り上げたことがある。いろいろと気になる点はあるものの…

黒川博行「蒼煌(そうこう)」を読んだ

黒川博行「蒼煌(そうこう)」を読んだ。これは面白いですなあ! 蒼煌 (文春文庫) 作者: 黒川博行 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2007/11 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (4件) を見る この作品のテーマは「日本の美術界」。ある日…

塩田武士「罪の声」 その3

塩田武士「罪の声」話その3である。 「売りたい本」大賞 ワタクシは「本屋大賞」を参考に本を選んだことはないが、ずいぶんと面白みのないものになってしまったなあと思うことがある。 まあ、俗に言う「権威付け」の一種であるのだが、それでも初期の頃はま…

塩田武士「罪の声」 その2

昨日の記事、塩田武士「罪の声」話のつづきである。 罪の声 作者: 塩田武士 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/08/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (13件) を見る 行動の動機が薄い この作品、人物が「なぜその行動をするのか」がよくわからな…

塩田武士「罪の声」を読んだ

塩田武士「罪の声」を読んだ。 先に言っておこう。この本は、大変にプッシュされている1冊だ。だが、ワタクシ的にはどうにもいただけない1冊だった。 力の入れどころがズレた作品 ワタクシが読み始めて感じたのは「何だ、この読みづらい文章は・・・」とい…

「ルポ ニッポン絶望工場」を読んだ

「ルポ ニッポン絶望工場」を読んだ。これは強烈な1冊だ。 ルポ ニッポン絶望工場 この本は前書きからして衝撃である。 実習生と聞けば、日本に技術を学びに来ている外国人のように思われるかもしれない。だが、実際は短期の出稼ぎ労働者である。留学生にも…

黒川博行「勁草」を読んだ

黒川博行「勁草」を読んだ。振り込め詐欺をテーマにした小説である。 これまで黒川博行氏の本は気になっていたものの、なかなか読む機会がなかったのだが、いやあ、面白いですなあ。 ほとんど会話で進行していく 読み始めてすぐに思ったのは、物語のほとんど…

渡辺俊介「アンダースロー論」を読んだ

「アンダースロー論」を読んだ。渡辺俊介氏の本である。 こんなに書いていいの!?というぐらいに、投げ方のコツ、技術解説がされている1冊だ。こりゃあ、面白いっすよ! アンダースローとは 20090929西武ドーム 渡辺俊介ピッチング映像 アンダースローとは…

もう少し時間をかけて書いてほしかった

本を読んでいると「もう少し時間をかけて書いてほしかった」という本がある。 たとえば、切り口はいいのに説得力や裏づけが足りない、構成をきちんと練れば・・・といった本だ。 スポーツニュースは恐い 先日、「スポーツニュースは恐い」という本を手にして…

その時々で話題になる本がある

ワタクシは本を読むことが好きである。だが、できるだけ流行りモノには乗っからないようにしたいと思っている。 時間がたってから考える その時々で話題になる本がある。そうした本は、流行りの時期を過ぎてから読むほうが、自分なりの読み方や評価がしやす…

ショーペンハウアー「読書について」

読書についての本を読むのが好きだ。ワタクシが最近読んでいるのはこれだ。 ショーペンハウアー「読書について」である。 読書について ショーペンハウアー(ショーペンハウエル)と聞くと、「うわっ難しそう」というイメージを持つ人も多いだろう。 だが、…

本に書き込みをしながら読んでみた その3

本に書き込みをしながら読んでみた話の3回目である。 フリーハンド 本に線をひくときは、もちろんフリーハンドである。線が曲がっても気にしない。こういうときに、ワタクシが考えるのは「何のために線をひくのか」である。 ワタクシの場合は、その本を「理…

本に書き込みをしながら読んでみた その2

「本に書き込みをしながら読んでみた話」の続きである。 ブックオフで108円の新書を買う 今回、これ用にブックオフで108円の本を買ってきた。こういうときにブックオフの新書コーナーは便利ですなあ。 そうそう、ここでいう「新書」は新しい本という意味では…

本に書き込みをしながら読んでみた

先日、本に書き込みをしながら読んでみた。やってみるとなかなか面白いものだなあと思った。 きっかけは先日読んだ「三色ボールペンで読む日本語」である。 三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫) 作者: 齋藤孝 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売…

齋藤孝氏「三色ボールペンで読む日本語」について2

昨日にひきつづき、齋藤孝氏の「三色ボールペンで読む日本語」についてである。 読書術の本 この本の中で齋藤孝氏は 自分なりの読み方と称した、勝手な客観性のない読み方が許容されている現実には、私は我慢ができない と書いている。 あわせて、「前提とな…

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