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カメラとへんてこなものを愛するフリーランス。カメラ、映画、へんてこなどのネタをつぶやきます。

「なぜ本を買いたくなるのか」を考えた

 前回の記事で「本を買うことが習慣になっていた」と書いた。今回は、それをワタクシなりにどう解消したかを書いてみよう。

「なぜ本を買いたくなるのか」を考えた

そもそも「なぜ本を買いたくなるのか」を考えてみた。

ワタクシの場合は実に単純で、「本が好き」で「面白そうな本が読みたい」からだ。

となれば、この2つを満たせれば「本を買う習慣から抜け出せるのでは」というわけである。

図書館の利用方法を考える

まずは図書館だ。

いつも利用している図書館のサイトにある「新着案内」を活用することにした。ここでは、新しく入った本を期間ごとにみることができる。

気になったタイトルがあったら、即予約。さらに、その著者名で蔵書検索をしてみると、興味が広がっていく。

蔵書検索

図書館のサイトにある「蔵書検索」は非常に便利だ。興味があるフレーズを入れるだけで、今まで知らなかったような本に出会えたりする。

特に、閉架資料になっている本は、古本屋でも見ることのないようなものが多い。まさに宝の山だ。

読み放題サービス

続いて、電子書籍の読み放題サービスだ。月額の費用はかかるが、「面白そうな本が読みたい」という欲求を確実に満たしてくれる。

「並んでいる本を、好きに手に取ることができる」というのは、リアル書店をめぐっているときと同じような気分になれる。

ちなみにワタクシが利用しているのは、AmazonKindle Unlimitedだ。

かえって読書量が増えた

ワタクシの場合は、これで「本が好き」「面白そうな本が読みたい」という欲求を解消することができ、本を買わないと気がすまないという習慣から脱却することができた。

多いときは、毎月数十冊の本を買っていたが、今は多くても数冊である。

だが、読書量は格段に増えた。

もともと新旧にこだわらないタチではあるが、面白そうな本に出会える確率が上がったのだと思う。

本が、部屋のスペースを圧迫することもなく、 いいことづくめだ。

なぜそんなに本が増えたのか

昨年の今ごろ、ワタクシの部屋は本だらけだった。今はすっきりしたものだが、昨年のこの時点では1500冊以上の本があったように思う。

今回は、「なぜそんなに本が増えたのか」を振り返ってみよう。

とりあえず買っておく

ワタクシは何かに興味を持つと「その関連の本を揃える」ところがある。ハードカバー、文庫、雑誌、古本・・・アンテナにひっかかったものはすべて買っていた。

特に古本は一期一会の性質が強く、買い逃すと二度と出会えないなんてこともある。そのため「気になった本はとりあえず買っておく」癖がつく。

こんな買い方をしていたわけだから、そりゃあ本が増えるだろうというわけである。

「手元に置いておきたい」 病

さらに、「気に入った本は手元に置いておきたい」という気持ちも大きかった。

図書館で借りて読んだ本でも、気に入ったものはバンバンと買っていた。図書館で借りればいつでも読めるのだが、やはり「自分のもの」であるほうが嬉しい。

そんなわけで、図書館に行けば行くほど買う本が増えていた。

本を買うことが習慣になっていた

長年、本を買い続けていたことで、「本を買うことが習慣になっていた」のも大きな原因だ。

本屋に行かないと落ち着かない、本を買わないと落ち着かない―時々、そんな症状に見舞われるのだ。

次回につづく。

ロマン・ポランスキー「ゴーストライター」

今回は「ゴーストライター」を紹介しよう。

ゴーストライター (字幕版)

ロマン・ポランスキー監督によるサスペンス作品だ。

ゴーストライター

ゴーストライター」は、元首相の自伝執筆を請け負ったライターが主人公の映画である。


映画『ゴーストライター』予告編


スリードを誘いすぎの予告編で、日本版はこんなことばっかりしているなとあきれるばかりだが、映像の雰囲気は伝わるのではないかと思う。

実際の作品は、全体が静かなトーンでまとめられており、極上のサスペンスに仕上がっている。全編を通してみると、天候の使い方が非常に面白い作品だ。

ロマン・ポランスキー

さて、今回はロマン・ポランスキー監督作品について少し話をしよう。

氏の作品として絶対に欠かせないのが「ローズマリーの赤ちゃん(1968)」だろう。

ローズマリーの赤ちゃん (字幕版)

ホラーに分類されることも多いが、普通のホラーのイメージで見ると度肝を抜かれること間違いなしの作品だ。


Rosemary's Baby (1968) - Trailer

全編に不気味な空気が漂っており、じわじわと心に来る怖さがある。

もちろんチャイナタウンもはずせないところだ。

チャイナタウン (字幕版)

生々しさと独特の空気感がたまらない、ハードボイルドものの傑作である。


Chinatown (1974) Trailer

ロマン・ポランスキー監督の作品は、全編通じての空気感とトーンが本当に素晴らしい。言葉やアクションなくとも、その作品の世界へといざなってくれる。

今回紹介した作品はどれも面白いので、興味のある人はぜひみてほしい。

 

 

 

チャイナタウン (字幕版)
 

 

「週刊文春」編集長の仕事術

【「週刊文春」編集長の仕事術】を読んだ。

「週刊文春」編集長の仕事術

ワタクシは「週刊文春」の読者ではないが、非常に面白い1冊だった。

週刊文春」編集長の仕事術

先に言っておくと、この本は「週刊文春」の秘密や裏側が書かれた本ではない。

タイトルにある通り、本当に「仕事術」の本だ。

「なぜスクープを連発できるのか」「どうやってあのスクープをモノにしたのか」といった話はほとんど書かれていない。週刊文春ならではのものを期待すると、スカされた気分になるかもしれない。

だが、仕事術の本としては非常に秀逸だ。

仕事に取り組む姿勢や「人」としてのこと、忙しい日々を送っていると忘れてしまいがちなことなど、大切にしたいことがいっぱいに詰まった1冊だ。

読んでいるうちに、がんばろうという気持ちにさせてくれる。全体に読みやすく、オススメの1冊だ。

「週刊文春」編集長の仕事術

「週刊文春」編集長の仕事術

 

 

どう読むか

この本では「週刊文春」の取材方法についてもチラッと書かれているが、きわめて真っ当で正攻法のみだ。当然のことながら、ぼやかしている部分もある。

モノの考え方もそうだ。同意できることもあれば、そうでないこともある。ワタクシは思うのだ。本というものはそれでいい。

本書にも書かれているが「今は敵味方で分けすぎ」というきらいがあるように思う。大きなことだけでなく、小さなこと、それこそちっぽけな趣味の世界でもそう感じることがある。

「100%同意できるから良書」「同意できない部分があるからダメです」という読み方は、ちょっともったいないと思うよな。

 

doll3.hateblo.jp

 

こう見えても、実は感動モノ「ブラック・スネーク・モーン」

今回は「ブラック・スネーク・モーン」を紹介しよう。

ブラック・スネーク・モーン (字幕版)

パッケージや宣伝の仕方から誤解されがちな作品だが、この作品は、挫折してしまった人間たちの再生ドラマだ。

前半はえげつない画が続くが・・・

この映画、前半はかなりえげつない。それぞれの人間の挫折を描いているわけだが、これが非常に強烈だ。


Black Snake Moan - Trailer

特にレイ・ドゥール(クリスティーナ・リッチ)の堕ちっぷりといったら、凄まじいものがある。

上のTrailerでも分かるように、なんともショッキングで扇情的な画がしばらく続く。そのため、開始早々の段階で嫌悪感を持つ人もいるだろうが、ぜひ後半までみてほしい。

そこに光はあるのか

悩みを抱えた主人公たちは、不器用ながらもそれぞれの光に向かってすすんでいく。決してまっすぐではなく、躓きながらの道中ではあるが、後半は感動シーンの連続だ。

これも前半の姿を知っていればこそ、である。随所に挿入されるブルースにも心を揺さぶられる。

インパクトのある面が強調されがちな本作であるが、最後までみれば、素晴らしいヒューマンドラマであることがわかるはずだ。

ラストも非常にうまくまとまっており、ほどよい余韻と余白が味わえる作品だ。

前半はかなりきつい描写なので、乗り越えるまでに忍耐がいるかもしれないが、それを越えれば待っているのは怒涛の感動シーンだ。

興味のある人はぜひみてほしい。

 

ブラック・スネーク・モーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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「書く力」「マスコミの大問題」「おとなの教養」

今日は最近読んだ本を紹介しよう。

池上彰・竹内政明「書く力」

書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)

読売新聞「編集手帳」で有名な竹内政明氏と、池上彰氏による対談本。文章の面白さ、日本語の粋さを堪能できる一冊。

これを読んでから、新聞のコラムを読むと面白い。それにしても竹内政明氏は名文家ですなあ。

 

書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)

書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)

 

 

池上彰森達也のこれだけは知っておきたいマスコミの大問題

池上彰・森達也のこれだけは知っておきたいマスコミの大問題

少し前の本だが、昨今のマスコミに疑問を感じている人は、読んでみるといいかもしれない。「日本のマスコミはどうしてこうなった」がみえてくる。

ちなみに、池上彰氏はどの対談本でもそうだが、本音をまっすぐに出さず、事実を並べて話すスタイル。

その事実のチョイスから、考えが透けてみえるように感じられる部分もあるが、「言葉にはしていませんよ」というスタイルなので、好みが分かれるかもしれない。

 

池上彰・森達也のこれだけは知っておきたいマスコミの大問題

池上彰・森達也のこれだけは知っておきたいマスコミの大問題

 

おとなの教養

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)

またまた池上彰氏の本である。ハマっているわけではなく、ちょっと何冊か読んでみようと思った次第である。

面白い1冊だが、基本的に「池上彰氏が知っている事実の羅列」なので、解釈は読む側にゆだねられている。

確かに分かりやすい。だが、事実を並べる方法はミスリードを招きやすくもあるので、気になる点があったら自分で調べてみるといいように思う。

 

 

坐骨神経痛のストレッチ

ある時期から椅子に座っていると、おしりが痛くなることが増えてきた。

そんな時は「坐骨神経痛」解消のストレッチをやると、ずいぶんと楽になることがわかってきた。

以来、「坐骨神経痛」の本をちょくちょくチェックしているのだが、先日読んだ本はなかなかいい感じだった。

坐骨神経痛の本

読んだのは、これ。

自力でできる革命的「1分筋トレ」で、足と腰の坐骨神経痛が劇的に治った!

【自力でできる革命的「1分筋トレ」で、足と腰の坐骨神経痛が劇的に治った! 】である。

なんとも失笑モノのタイトルであるが、ストレッチ(この本では筋トレと呼んでいる)自体は、なかなかいい感じの1冊だ。

よく見るストレッチから、変化を加えたものまで、様々なものが載っている。どれも短い時間でやれるので、読んですぐに取り組めるのもいい。

やってみると気持ちがいい

実際、どのぐらいの効果があるのかは分からないが、ふだん使わない筋肉を使うというだけでも、ずいぶんと気持ちがいい。気分転換にもなり、いい感じのリフレッシュができる。

 

どこまで信じるか

ワタクシの場合でいえば、そもそもの原因が「座っている時間が長い」ことなので、本来であれば、これを解消する(あるいはそこから派生する問題を解消する)のが一番だ。

だが、「座る時間はそのまま」でなんとかしようとするわけだから、どうしても無理が出てくる。

そんなわけで、あくまで「ちょっと楽にする」程度、気ままなストレッチとしてやるのが正解だと思っている。

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